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その日の漣の帰宅は、普段よりも少し早かった。
おそらく、自分を気遣って早く帰ってきたのだろうと悠樹思う。
漣の帰宅と同時に、テツヤが帰っていった。
結局テツヤは今日は一日マンションにいて、食事や薬など、こまめに悠樹の面倒を見てくれた。
面倒を見る以外の時間はずっとリビングにいたらしく、悠樹を一人にしてくれたのもありがたかった。
おかげでゆっくりと休むことが出来たし、気を使うということが最小限で済んだように思う。
シャワーを使い、ルームウェアに着替えた漣が部屋に入ってくる。
漣はベッドに歩み寄ると、真っ先に悠樹の額に手を当てた。
「熱はもう大丈夫みたいだな」
「うん……テツヤが時間になると薬を持ってきてくれたし」
「そうか……」
そう言ってから、漣は思い出したように口を開いた。
「来週は3連休があるだろう?」
「あ、そういえばそうだったね」
「強行軍でアメリカに行ってみないか?」
「えええ?3日で往復できるの?」
「前日の夜に出発するかあら3日半か。本当に往復するだけだけどな。金曜の夜に出発して、月曜日の夜には日本に戻る」
「いいけど……漣兄さんの用事?」
「そう、俺の用事。どうしても向こうで俺が立ち会わないといけない案件があるんだ」
「そうなんだ……大変だね」
「飛行機に乗ってる時間が10時間以上あるから、一人だと退屈そうだし……」
確かに、飛行機に乗っている時間は退屈だ。眠るといっても、ずっと眠っていられることもないし。
どうしたって退屈になってしまう気持ちはよく解った。
「そっか……じゃあいいよ。行っても」
「ありがとう、助かる」
漣に礼を言われると、何だかちょっと嬉しかった。
病み上がりに強行軍の海外旅行はきつそうな気もしたけれど。
せっかくの3連休だし、漣が日本にいないのなら、一緒についていくほうが安心できる気がした。
それに……気分転換にもなりそうだし……。
何より、漣の退屈しのぎの役にでも立てることが嬉しい。
そんなことを考えていると、漣の唇が重なってくる。
何度か唇を触れさせ、悠樹の背中や首筋をひとしきり撫でた後、そっと体を唇を離した。
「明日から大学だろう?早く寝たほうがいい」
そう言われて布団の中に押し込められる。
同じ布団の中に入り込んできた漣の体に、悠樹は無意識のうちにしがみついていた。
「どうした?」
悠樹の体を優しく抱きとめながら、漣は囁くように聞いた。
「ん……」
何も言わずに、悠樹は漣の首に回した手に力を込めた。
「そんなことをしたら、俺が我慢できなくなるぞ?」
漣がそう言っても、悠樹は離れようとしなかった。
「悠樹……いいのか?」
漣の問いかけに、悠樹はしがみついた手に力を込めることで答えた。
漣の胸に埋めた悠樹の顔を自分のほうに向ける。
「何か久しぶりで……ちょっと恥ずかしい……」
そう言って顔を赤らめた悠樹に、漣は思わず苦笑する。
「ブレーキがかからなくなるぞ、そんなこと言ったら……」
「え……別に変なこと言った覚えはないけど……」
「そんなことを言うなら……もっと恥ずかしい思いをさせてやる……」
漣はそう言うと、悠樹の体に手を滑らせていった。
「ん……ッ……恥ずかしくなくて……いいから……ッ……」
悠樹はそう言ったが、いったん火のついてしまった連の動きを止めることは不可能だった。
パジャマの上からいきなり硬くなったその部分を探り当てられ、撫でるように弄られる。
「……ぁッ……いきなり……そこ……って……ッ……」
「……駄目なのか?」
「駄目……って言っても……聞いてくれないよね……?」
「……当然だ」
漣はそう言って、それ以上の反論を封じるように、悠樹の唇を塞いだ。
深い口付けを交わしながらも、漣の手は悠樹のモノを弄び続けている。
パジャマの中に手を入れて直接触れてみると、漣の手の動きに合わせるかのように、激しくビクビクと震えた。
久しぶりに与えられる刺激は、あまりにもストレートに悠樹を昂ぶらせていく。
「漣……兄……ッ……俺……もう駄目かも……ッ……」
「……気にするな。逝っていいぞ」
「う、うん……ッ……!」
久しぶりだったということもあって、悠樹は呆気なく果ててしまった。
呼吸を整える間もなく、漣が覆いかぶさってくる。
悠樹もそれを待っていたかのように、漣の背に手を回した。



たっぷりと入り口を漣の手によって慣らされてから、硬く大きな一物を押し付けられる。
その感触に、悠樹の体が一瞬ビクリと震えた。
すっかり熱く潤んだその場所は、漣が入ってくるのを待ちわびていた。
漣にしてみれば、久しぶりだから愛撫に時間をかけただけのことだったが、まるで焦らされてるみたいに、悠樹はもどかしかった。
やがてようやく漣が体内に入ってくる感触がすると、ようやく悠樹は自分が満たされていくのを感じた。
小さな入り口をいっぱいにこじ開けて、漣は悠樹の体の奥へ奥へと入り込んでくる。
「大丈夫か?」
「うん……平気……ッ……」
聞かれるまでもなかった。
漣だって気づいているはずだ。
悠樹のそこはもうすっかり熱く熟れていて、漣の大きなモノを易々と飲み込んでいく。
「あ……ん……ッ……い……ッ……ん……ッ……!」
声にならない声で喘ぎながら、悠樹は漣を受け入れていく。
体がいっぱいに満たされていくにしたがって、心まで満たされていく気がした。
「動くぞ?」
漣の問いには頷いて答えるのが精一杯だった。
全身が快楽という名の波に飲まれてしまって、息をするのも苦しいほどだった。
漣がゆっくりと腰を動かし始めると、その波はもう悠樹の理性を留める力さえ失ってしまう。
漣の動きに合わせるかのように、恥ずかしい声で喘いでしまうのを止めることが出来ない。
「あ……んんっ……ぁッ……はぁッ……漣……ッ……んっ!」
漣自身も、早くも危機感を感じていた。
悠樹を楽しませるどころか、気を抜けば自分が一気に崩れてしまう。
悠樹の内部はいつも漣を激しく狂わせてしまう。
その温もりや粘りつくような粘膜の感触や、生き物のように蠢く内部の肉のひとつひとつが、漣からも理性を奪い取ってしまう。
最初は悠樹を気遣う余裕のあった漣の動きは、次第にその体を揺さぶるような激しいものになっていく。
「まずいな……止まりそうにない……」
そう呟いた漣の言葉は、ほとんど本心だった。
戯言を囁くような余裕はもう残っていない。
悠樹が相手だと、いつもこうだった。
「や……んっ……あっ、はぁッ……はげし……ッ……ん……ッ……!」
漣の容赦のない突き上げに、悠樹はまたも限界が近づいてくるのを感じていた。
先ほどよりももっと大きな快楽の波が、飛沫をあげて襲い掛かろうとしている。
悠樹は精一杯の力で漣にしがみついていく。
「漣……兄……ッ……また……逝きそう……ッ……」
「俺も……逝きそうだ……ッ……」
「俺……漣兄さ……と……一緒に逝きたい……ッ……」
「ああ……」
漣は頷くことで合意を伝え、悠樹と自分自身を追い込むようにして腰を律動させていく。
「あ……ぁんッ……逝っちゃう……ッ……!」
「あぁ……いいぞ……逝っても……」
「漣……兄……も……」
「俺も……逝く……」
その言葉に安堵したように頷いて、悠樹はガクンと大きく体を波打たせた。
ほぼ同時に、漣は軽く呻いて、悠樹の体の奥に熱い迸りを解き放った。



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EDIT [2011/07/26 06:42] Breath <2> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/07/26 23:53] EDIT
>シークレットAさん

いつもコメントありがとうございます!

第二部が終わらないで欲しいと言ってくださるのは、とーーっても嬉しいことなのですよ♪
ただ、書き始めたときから終わりを設定して書き始めるので、いつかは終わりが来てしまうのですけどね(笑)

上手くアメリカへ……のはずが、ちょっと今回は何だかあれ?みたいな展開になっちゃいましたが(笑)

作品を読み返してくださったりして、本当にありがとうございます。
私も名称や名前の確認なんかで読み返したりしますが、あんまり深く読み返すと、書き直したくなってしまうのでささっと読み返すようにしています(汗)

次回もまた明朝(たぶん)更新すると思いますので、ぜひまた読みに来ていただけると嬉しいです!
[2011/07/27 08:30] EDIT
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