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カテゴリ[猫目石のコンパス 新婚生活編]の記事
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  • 2012/02/22(07:21) 『『猫目石のコンパス』<新婚生活編> 第一話』
    「弘海……」「ん……っ……」「そろそろ時間だぞ」「ん~……」どこか遠くのほうから声が聞こえてきたような気がして、ベッドの中でもぞもぞとしながら、弘海は寝返りを打った。まだ完全に目が覚めたわけではなく、夢なのか、現実なのかよく解らない状態だった。「弘海……起きなくていいのか?」「ん~……」微かに笑う気配がして、すぐに唇が塞がれた。「んっ……ぅ……」さすがにそこまでされると、息苦しさに目が覚めた。「もう……朝……?」「あ...
  • 2012/02/23(07:38) 『『猫目石のコンパス』<新婚生活編> 第二話』
    その日の橘は、いつもと様子が違っていた。あまり口を利かないし、どことなく元気がないようだった。だからといって機嫌が悪いというようなことはなく、いつも通りに優しくて、弘海やスタッフのことを気遣ってくれる。ただ、三芳とはあまり口を利いていなかった。三芳のほうでも、橘を避けているような様子だ。「うーん……」休憩室で束の間の休息を取りながら、弘海は唸った。弘海は橘や三芳を除けば唯一の社員であるとはいえ、経営...
  • 2012/02/24(07:10) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第三話』
    帰宅途中に夕食の買い物をして家に戻った弘海は、橘にもらったエスプレッソマシーンでエスプレッソをいれ、それを飲みながらひと息ついていた。明日にはショーンに会えると思っていたけれど、とりあえず明日は来れないらしい。次にいつ来るのかという返事はまだ来ていないから、今回みたいに五日も会えない可能性だってある。リュウスの話によると、国のほうがいろいろ大変だから、もっと会えないという可能性もあるだろう。「はぁ...
  • 2012/02/25(09:25) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第四話』
    「ごちそうさまでした。とても美味しかったです」橘と三芳の話を聞いて場は少し盛り下がってしまったものの、二人ともよく食べた。結局、準備した野菜やつくねはほとんどなくなって、最後はご飯を入れて雑炊まで作った。それも残さず食べて、リュウスも満足そうな様子だった。「残った煮汁で何かを作るというアイデアは素晴らしいですね。ぜひ国の料理でも試してみたいと思います」「うん。試作品が出来たら教えてよ」「はい。弘海...
  • 2012/02/26(08:23) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第五話』
    ショーンは弘海の体を軽々と抱き上げた。そして、そのままベッドへと運んでいく。きっとこのままいつものあの行為が始まるのだろう。「ま、待って……仕事から帰ったばかりだから……シャワー浴びたい……」「俺は早く弘海が欲しい」「でも……やっぱり嫌だ……シャワー浴びてから……」「じゃあ、一緒に風呂に入るか?」「ええ? い、嫌だよ、恥ずかしい……」「このままするのと、一緒に風呂に入るのと。どっちがいい?」意地悪な質問を投げか...
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日生桔梗

Author:日生桔梗
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