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カテゴリ[Breath <2>]の記事
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  • 2011/07/08(07:33) 『『Breath』<2> 第一話 傀儡』
    蝋燭の灯りだけが頼りの薄暗い地下室の中で、十字架が吊るされていた。その十字架には、まるでキリストを真似たかのように人が磔にされている。床にぽたりぽたりと落ちる水滴は、どうやら磔にされた彼のもののようだった。彼は衣服をすべて剥ぎ取られ、体の中心部にある一物を硬くそそり立たせている。しかしその根元は細い縄のようなものできつく縛られており、あれだけ激しく勃起しているにも関わらず、射精することが出来ないよ...
  • 2011/07/09(08:21) 『『Breath』<2> 第二話 下僕』
    「……う…………ッ……ぁッ……」ベッドの上で仰向けにされ、文礼は押し殺した喘ぎを漏らす。地下室からこの寝室へと移された文礼は、まずは汪の性欲を処理することを強いられ、その後、ようやく一度張り詰めた物を解放することを許された。「人間の煩悩というのは、百八あるらしいな……」そんなことを言いながら、汪は瑠璃色の液体が入ったグラスを手に文礼の姿を眺めている。一度欲望を処理したはずの前も、すでに膨らみを取り戻していた。...
  • 2011/07/10(07:53) 『『Breath』<2> 第三話 いつもの朝』
    「ん……ッ……」ベッドの上で寝返りをうつ悠樹を、漣はもう30分以上も前から眺めていた。こうして眠っているときに、悠樹はうなされているのだろうかと思うような表情をすることがある。漣が必要以上に早く目覚めてしまったのも、「やめて……」という悠樹の声をはっきりと聞いてしまったからだった。悠樹は文礼にされた仕打ちを記憶としては覚えていない。しかし、体のどこかに、また心の奥底に記憶されているのかもしれない。漣はそ...
  • 2011/07/11(07:07) 『『Breath』<2> 第四話 記憶の鍵』
    リビングの上でノートパソコンを広げ、悠樹はレポート作りに勤しんでいた。一時的に多くなってしまった欠席は、レポートの出来で何とか穴埋めしたいところだった。勉強部屋がないのは不便だけど、このリビングは眺めがいい。宝石を散らしたような夜の景色もいいが、陽が沈もうとする黄昏時や陽が昇る直前の何ともいえない空の色も好きだった。今はちょうど黄昏時。ガラス張りになった一面に、茜色の空が広がっていた。漣はアメリカ...
  • 2011/07/12(07:05) 『『Breath』<2> 第五話 日曜の午後』
    日曜日はすぐにやって来た。昼前に起きだした二人は、まずは買い物に出かける。冷蔵庫にあるものだけで作ろうと思うと、どうしたって悠樹の技術が足りなかった。漣なら簡単にやってしまうのだろうが。車に乗ってちょっと高級な食材も扱う近所のマダムたち御用達のスーパーにやって来た。マンションから歩いてすぐのところにもスーパーはある。けっこう頻繁に特売なんかもしていて、どの時間帯に行っても込み合っている人気の店だ。...
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日生桔梗

Author:日生桔梗
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