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カテゴリ[猫目石のコンパス 新婚生活編]の記事
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  • 2012/02/27(07:48) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第六話』
    「はぁ……っ……はぁ……っ……」ショーンに導かれて達したばかりの弘海は、激しく吐息を喘がせる。その弘海を労わるように、ショーンが弘海の体を優しく撫でてくるが、弘海は恨みがましい目でショーンをにらみつけた。「もう……駄目って……言ったのに……」「我慢できなかった……」そう言ってショーンは笑う。まったく反省している様子はなさそうだ。「中に入ろう」ショーンは言って、弘海を湯船の中に導いた。狭い浴槽の中では、体を重ねなけ...
  • 2012/02/28(07:51) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第七話』
    「ん~……」頭がぼんやりとして、顔が熱い。寝返りをうとうとして、弘海は額に冷たい感触を感じた。「気持ちいい……」目を開けてみると、ショーンが手を額に当てていた。「大丈夫か?」「う、うん……あれ? 俺……どうなったんだっけ? 確か風呂に入ってて……」「のぼせたみたいだな」「ああ……そうか……」ようやく記憶が蘇ってきた。バスルームで何度もショーンと愛し合って、そのあげくに弘海はのぼせて気を失ってしまったのだ。結局、...
  • 2012/02/29(07:11) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第八話』
    その日、橘は夜に予定があるというので、店は夕方に早仕舞いすることになった。急なことだったので、弘海は何となく違和感を感じた。今までは前もって早仕舞いをするという告知がある場合がほとんどだったので、こうしたことは珍しかった。弘海は自分が残業をしていつも通りの営業をしてはどうかと提案してみたが、橘は早仕舞いで良いという。結局、弘海は定時で仕事を終えることになった。「じゃあ、本当に帰りますけど、大丈夫で...
  • 2012/03/01(07:24) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第九話』
    少しずつ、音が鮮明になってきた。向かいのスーツ姿の男性の声らしき音とともに、橘の声に似たような音も耳に入ってきた。ラジオのチューニングをあわせるように、少しずつその声が鮮明になっていく。「に……驚いたよ……突然だったしね」「……しわけ……ません……」まだ少し二人の声は聞き取りにくかった。弘海は軽く深呼吸して、さらに耳を澄ませてみる。どうやら二人のやり取りは、穏やかではあるが、何か深刻そうな様子だった。「三芳...
  • 2012/03/02(07:51) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十話』
    「もう……いいでしょう……帰ります」吐息を喘がせながら橘は言ったが、それを押し止めるように新城の唇が重なってきた。「まだ健介も一度しかイッてないじゃないか。俺だって一回しかイッてないし」「それでもう十分でしょう……とりあえずあなたの言うとおりにしましたから、もう帰らせてください……人と会う約束もあるんです」「三芳かな?」「どうだっていいでしょう……手を離してください」手首をまるで縫い付けるみたいに押さえつけ...
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日生桔梗

Author:日生桔梗
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