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カテゴリ[猫目石のコンパス 新婚生活編]の記事
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  • 2012/03/03(08:53) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十一話』
    結局、橘が解放されたのは、翌日の朝のことだった。途中からは意識が危うくなり、気がついたら朝だったというのが事実に近い。逃げ出すようにホテルの部屋を出て、そのまま自宅のマンションに戻ると三芳がそこで待っていた。三芳には合鍵を渡してある。それを使って部屋に入っていたのだろう。橘を見るなり、三芳が苦い顔をした。「またあいつか……」「またって……前は去年の話だよ」「一年に一度っていう話だったんじゃないのか? ...
  • 2012/03/05(07:05) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十二話』
    その日は定休日だったので、午後からはショーンの提案で弘海は近くの公園へ散歩に出かけることにした。きっと塞ぎこんでいた弘海を、ショーンは気遣ってくれたのだろう。本来の予定では、お弁当でも作って少し遠出する予定だったのだが、今朝見てしまった映像のショックがあまりにも大きかったので、近場の公園ということになった。今朝見てしまった映像……。橘と三芳が言い争うその会話の中に、弘海の名前が出てきたことだ。その中...
  • 2012/03/06(07:38) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十三話』
    ボートを降りた後は、公園の広場で少し遅い昼食を食べることにした。完璧なお弁当は作って来れなかったけれど、おにぎりと玉子焼きとサラダだけは作って保冷のランチバッグに入れて持って来ていた。「この辺りでいいか」見晴らしの良い芝生の上を見つけて、折りたたんだレジャーシートを広げる。「ショーン、そっちの端っこ引っ張って」「これ?」「うん、それ。引っ張って皺を伸ばして」ショーンは几帳面に端っこまできちんと皺を...
  • 2012/03/07(07:12) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十四話』
    「夕方になると、風が気持ちいいね~」「ああ、そうだな」結局、弘海とショーンは夕方近くまで公園でのんびりとした時間を過ごした。これだけデートらしいデートをしたのは、結婚する前も含めると初めてのことかもしれない。手を繋いで家路を歩きながら、弘海はほんわかした幸せな気持ちだった。女の子の恋人もいたことのない弘海だから、何を比較して、どう実感していいのか解らないけれども。恋人が出来た時の喜びというのは、こ...
  • 2012/03/08(07:47) 『『猫目石のコンパス』 新婚生活編 第十五話』
    まだ潤んだままの瞳の弘海に、ショーンの唇が重なってくる。ゆっくりとベッドに押し倒され、弘海はショーンに体を委ねた。肌と肌がぴったりとくっつくように重なり合う。その温もりが、じんわりと肌を通して体の中心まで染み渡ってくるようだった。「いつも思うけど……ショーンの体ってあったかい……」「俺は弘海の体のほうが温かいと思うが……」「どっちもあったかいってことだよね……」お互いに笑いあったところで、どちらからともな...
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日生桔梗

Author:日生桔梗
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