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カテゴリ[高天原で恋に落ちた]の記事
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  • 2012/10/11(07:47) 『『高天原で恋に落ちた』 第十話』
     前回も案内された豪華な部屋で、すでにアマツは待っていた。 前回と同じように大きなテーブルの上には食べきれないほどの豪華な料理が並んでいる。 陸は前回よりもさらに緊張していた。それはたぶん、アマツへの自分の気持ちに気づいてしまったからかもしれない。 アマツとしては陸が必要だから抱くだけの話かもしれないが、それでも陸は早くアマツに触れられたいと考えていた。 会えなければ時間とともにこの思いを忘れるこ...
  • 2012/10/12(07:30) 『『高天原で恋に落ちた』 第十一話』
    「う、く……はぁ……はぁ……」 達したばかりで呼吸もまともに出来ない陸の体を、アマツは優しく抱きしめてくれる。「ごめん……アマツ……まだなのに……」 涙でボロボロになった顔を向けると、アマツは微笑んだ。「大丈夫だ。俺は陸の中に出したい」 あまりにも生々しいことを言われ、陸の顔がカーッと熱くなる。でも、嫌な気はしなかった。むしろ、とても嬉しい。「陸、腰をあげて」 腰を手でさすられ、陸は恥ずかしいのを我慢して腰を...
  • 2012/10/13(07:17) 『『高天原で恋に落ちた』 第十二話』
    「……ん……」 目を覚ますと、そこは自分の部屋ではなかった。陸はホッとすると同時に、元の世界の騒ぎを考えた。「絶対大変なことになってるよなぁ……」 何しろ、体育の授業中だったし、ちょうどヒットを打って走っていたところだったから、注目の的だったはずだ。 そんな衆目の前で突然姿を消したのだから、きっと大騒ぎになっているのは間違いないだろう。 両親ともに陸に関しては基本的に放任主義ではあるが、さすがに学校の授...
  • 2012/10/14(08:18) 『『高天原で恋に落ちた』 第十三話』
     トミビコと一緒に広間にたどり着くと、そこにはたくさんの人がいて、あっちへこっちへと忙しく動き回っている。 色とりどりの珍しい衣服を着た人が動き回っているのが陸には珍しくて面白い。 まるで映画か何かを見ているみたいだと思う。 考えてみたら、こんなふうにじっくりとこちらの人を見るのは初めてのことかもしれない。(確かに……女の人の服装は天女さまとかそんな感じだし、男の服装も神様と言われればそういう漫画で...
  • 2012/10/15(08:06) 『『高天原で恋に落ちた』 第十四話』
     傷の手当を終えると、トミビコは部屋を出ていった。 何となく沈んだ様子の陸のことを気遣うように、アマツが声をかけてくる。「どうかしたのか?」「あ、ううん……何でもない……」「何でもないという顔ではないな。何があった?」「あ……えっと……アマツのことが心配だったから……」 心配だったのは事実だが、今心の中の多くを占めているのは別のことだった。けれども、それを悟られるのはちょっとカッコ悪い気がした。はっきり言っ...
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日生桔梗

Author:日生桔梗
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