カテゴリ[高天原で恋に落ちた]の記事
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- 2012/10/06(07:09)
『『高天原で恋に落ちた』 第五話』
「あっ、んっ……や、やめ……ッ……んっ、んんっ……」 両足の合間でじゅるじゅると音を立てながら、アマツは陸の一物に吸い付くようにしてくる。 長いキスですっかり体の力が抜け落ちてしまっていたが、今はもっと明確な快楽に翻弄されて、さらに力が抜けて抵抗することも出来ない。「あっ、んんっ……はっ、あっ……んっ、っく……!」 あまりにも気持ちよすぎて、何も考えられなくなっていく。理性はもうほとんど働いていなかった。陸はた... - 2012/10/07(07:51)
『『高天原で恋に落ちた』 第六話』
「い、たたた……」 体の奥の疼くような痛みで、陸は目を覚ました。「あれ……?」 目を開けた陸の目に見えてきた風景は、あの高天原とかいう場所のものではなく、自分の家の天井だった。 陸は自分の衣服を確認してみる。いつも着ているパジャマをちゃんと身につけていた。「夢……だったのかなぁ……」 陸は起き上がろうとして、また腰の辺りの鈍痛に呻いた。 あんな夢を見たから、腰がこんなに痛むのだろうか。こういう痛みを感じた... - 2012/10/08(08:30)
『『高天原で恋に落ちた』 第七話』
放課後、いつものように陸は彰彦と一緒に学校を出た。 のろのろと後ろを歩く陸を、彰彦が振り返る。「どうしたんだよ、陸?」「あ……うん……」「何か今日は元気がないな。今日こそラーメン行くか?」 珍しく彰彦が陸に気遣ってくれる。よほど陸の様子が気になったのだろう。 今日は一日、授業にも身が入らなかった。 動くたびに腰の奥のほうが鈍い痛みを訴え、そのたびにアマツのことを思い出したりしてしまう。(これじゃあま... - 2012/10/09(08:17)
『『高天原で恋に落ちた』 第八話』
「トミビコ! あんた何考えてるのよ!」「申し訳ありません、ヒルコさま……」 トミビコが深く頭を下げた相手は、見た目にはまだ年端も行かない少女だった。おそらくトミビコよりも年下だろう。 少女は恐ろしいほどに愛くるしい顔をしており、にこりと微笑めば、どんな大人もかなわないと思えるほどの美少女だ。 しかし今はぷうっと頬をふくらませ、少し機嫌が悪い。「あんたが余計な手出しをするから、私の可愛いオロチがやられ... - 2012/10/10(07:56)
『『高天原で恋に落ちた』 第九話』
「おーい、次は陸の番だぞ」 クラスメートに急かされ、慌てて陸は我に返った。 今は体育の授業中だった。 クラスを2チームにわけ、ソフトボールの試合をしている。「ごめん、ぼーっとしてた」 陸は慌ててバッドを持ち、バッターボックスに立つ。 少しでも時間が出来るとボーッとしてしまう癖は、あれから十日以上たった今も、なかなか治らない。ぼーっとしている間に考えていることといえば、やはり高天原とアマツのことばか...