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「う、く……はぁ……はぁ……」
達したばかりで呼吸もまともに出来ない陸の体を、アマツは優しく抱きしめてくれる。
「ごめん……アマツ……まだなのに……」
涙でボロボロになった顔を向けると、アマツは微笑んだ。
「大丈夫だ。俺は陸の中に出したい」
あまりにも生々しいことを言われ、陸の顔がカーッと熱くなる。でも、嫌な気はしなかった。むしろ、とても嬉しい。
「陸、腰をあげて」
腰を手でさすられ、陸は恥ずかしいのを我慢して腰を持ち上げた。アマツの手でゆっくりと尻を撫でられると、体中の産毛が反応してしまいそうだった。
「あ……アマ……ツ……ッ……は、早く……ッ……」
挿入を急かすように、陸は訴える。さっき達したばかりなのに、もう我慢ができなくなっている。
アマツは急かす陸の言葉には乗らず、挿入の準備を始める。冷たい液体を陸の入口に丹念に塗りこんできた。
「ん、あッ……んんっ……あ、は……ッ……」
アマツの指が陸の入口の浅いところを広げるように、出たり入ったりしている。
いったいこの感覚は何なのだろうと思うほどに、陸はアマツの指の動きに翻弄されていた。まるでその部分が、別の器官になってしまったみたいだ。
アマツの指が液体とともに出し入れされるたびに、陸は腰を浮かせてしまう。
「ん、んあッ……ん……はぁッ……ん、く……ッ……!」
甘ったるい声が自分の口から零れていることは自覚していても、止めることが出来ない。後ろを弄られているうちに、先ほど達して萎えていた陸の前はすっかり硬さを取り戻している。
やがてアマツは指を引き抜き、そこに自らの分身をあてがった。
「あ……ッ……」
指とはまったく違う感触のモノの存在を感じて、陸は鼓動が高まるのを感じた。
前回はひどい痛みを感じたが、今はそれを早く中に入れて欲しいと思った。
アマツの手が陸の腰をつかんだかと思うと、それは一気に陸の体の中に入ってきた。
「あ、あ……ッ……ああぁ……ッ……!!」
不思議なほどに痛みは感じなかった。ただ、その入口が限界まで押し広げられている感覚だけがあった。
「ん、あ……ッ……んっ……く……ッ……!」
「さすがにきついな……」
アマツはすぐに動こうとはせず、陸の内部が落ち着くのを待った。
陸にとってはそれはとてもありがたいことだった。
痛みはないけれど、息をするのも辛いほどに異物感がひどかった。
「ん、く……ぅ……ッ……んんっ……あっ、はぁッ……」
「大丈夫か?」
耳元で気遣うように囁かれ、陸は頷いた。
「大丈夫……前みたいに……痛くないから……」
背後から顎をすくわれ、陸は顔を後ろに向ける。すぐそばにアマツの顔があってドキンとしたが、ほどなく唇が重ねってきた。
「ん……ぅ……んっ……ふ……ん、く……っ……」
そうやって何度も唇を重ね合っているうちに、酷かった異物感が少しずつ薄れていく。
やがてゆっくりとアマツが動き始める。陸の体に負担をかけないように気遣ってくれているのが伝わってくる。
その大きく硬いものが体の中をこすり上げるようにして動くたびに、前回は感じることの出来なかった不思議な感覚がこみ上げてくる。
快楽に似たその感覚は、アマツが動くたびに大きく、そして明確になっていく。
「アマツ……も、もっと……動いて……」
陸の体を壊さないように気遣うその動きが、次第にもどかしくなってきた。もっと強く揺さぶられたいという欲望がこみ上げてくる。
「いいのか?」
「うん……大丈夫……だから……」
「分かった」
アマツは先ほどよりも強く陸を突き上げる。それでもやはり、陸を傷つけないように気遣っているのが伝わってくる。
そのアマツの優しさに、陸はまた心も体も震わせてしまう。
(本当に……優しすぎる……)
言葉でいくら伝えられるよりも、こうして体を繋げている時のほうがその優しさがいっそう伝わってくるようだった。
「あっ、あッ……ん、く……ッ……んあッ……はぁッ……!」
突き上げられるたびに、陸の吐息は甘く弾んでいく。
アマツの動きも激しくなってきた。
グチュグチュと中をかき回すようにされると、敏感な粘膜がアマツの一物に絡みつき、喜びをあらわにするかのように震えた。
陸の体も気遣いながらの刺激よりも、さらに強くて激しい刺激を求めている。
「あ、んっふ……あん……ッ……はっ、あッ……あッ……!」
アマツの吐息も荒く乱れていた。その熱い吐息が陸の首筋や耳に触れるたびに、陸自身も興奮を覚える。もっともっとアマツを興奮させ、快楽に導きたいと考える。
かといって、陸はアマツを受け止めることしか出来ず、自分から何かをする余裕などはまったくないのだが。
「あ、んんっ……はッ……あ、あ……ッ……アマ……んんっ……!」
呼びかけようとした言葉を、突き上げられる快楽によって遮られてしまう。けれどもその言葉をアマツは聞き逃さなかったようだ。
「どうした?」
「ん……アマツ……も……気持ちいい?」
「ああ……すごく……」
「なら……良かった……」
「陸は?」
「俺も……すごくいい……体がどうかなってしまったんじゃないかって思うぐらいに……」
「そうか……」
どこか嬉しそうな返事が返ってきて、抽挿はさらに激しくなっていった。
「あ……そ、そんなに……ッ……は、激し……んんっ……!」
与えられる強い刺激に、陸の体はどんどん駆け上るようにして昂っていく。
陸はもう何が何だかわけが分からなくなったみたいに喘いでいた。気持ちよくて、幸せで、アマツのこと以外は何も考えられなかった。
「あ、んッ……も、もう……イク……ッ……!」
陸が限界を訴えると、アマツは陸のもっとも深い部分を突き上げてきた。
「ああぁッ……あっ、ああぁ……ッ……!!」
陸が欲望を放つと同時に、体の奥にアマツが放った熱いものが流れ込んでくるのを感じた。
◇
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