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「あっ、んっ……や、やめ……ッ……んっ、んんっ……」
両足の合間でじゅるじゅると音を立てながら、アマツは陸の一物に吸い付くようにしてくる。
長いキスですっかり体の力が抜け落ちてしまっていたが、今はもっと明確な快楽に翻弄されて、さらに力が抜けて抵抗することも出来ない。
「あっ、んんっ……はっ、あっ……んっ、っく……!」
あまりにも気持ちよすぎて、何も考えられなくなっていく。理性はもうほとんど働いていなかった。陸はただ与えられる快楽にのめりこんでいくだけだった。
「ん、は……っ、あっ、んんっ……んく……っ!」
よほどこういう行為に慣れているのか、アマツはまるで陸の性感帯をすべて知り尽くしているかのように舌を絡ませてくる。
強く吸い上げられると、陸の腰は意志とは無関係にビクビクと浮いてしまう。
「んあッ……あっ、あ、は……んッ……んんうっ……!」
もう限界は間近まで迫っていた。
陸はもう抵抗したり抗議したりせず、体が求めるままにアマツの行為を受け入れていく。
「あ、んんっ……く、んんぅっ……も、もう……出る……ッ……!」
陸は理性を総動員して限界を伝えたが、アマツは陸の一物から口を離そうとしなかった。そのまま強く吸い上げるようにして、いっそう激しく舌を絡ませてくる。
アマツの舌を使う音が激しく響き、陸は腰をガクガクと震わせた。
「だ、駄目……ッ……で、出るッ、から……ッ……ん!!」
その瞬間も、アマツは陸の一物を咥えたままだった。吐き出される陸の欲望を、あろうことか、アマツはそのまま飲み干していく。
「ん、はぁ……ッ……はぁっ……んあ……んっ……」
陸の瞳からは涙がポロポロと溢れ出す。悲しいわけではなく、生理的な反応の一部だろう。
口の端についた陸の残滓をぬぐうと、アマツは陸の顔を覗き込んできた。
「大丈夫か?」
「だ、大丈夫……だけど……そ、そこまでしなくても良かったんじゃないの? ど、どうせこんなのお互いに義務みたいなものなんだから……」
陸は素直に思っていることを伝えた。惚れ合っているわけでもないのに体を重ねなければならないのは、国が一大事とかいうことのためだけであって、そこに愛だの恋だのがあるわけじゃない。
「抱くときは本気で抱く」
アマツは優しい笑みを浮かべると、陸の目からあふれる涙をその指先でそっとぬぐった。
「義務でも何でもない。今は陸のことしか考えられない」
たとえ男であっても、こんなことを言われたら胸が熱くなってしまう。
アマツが男だということは分かりすぎるほどに分かっているはずなのに、今は何もかもを忘れて、その胸に飛び込んでしまいたくなりそうだった。
「陸を抱きたい」
「うん……いいよ」
陸がそう答えると、アマツは微笑んでまた唇を重ねてきた。
また少し強ばりそうになる陸の体をほぐすように、アマツの手が優しく触れてくる。その手が触れた場所から、どんどん力が抜けてしまう。
アマツは何か液体のようなものを指にすくい取ると、驚いたことにそれを陸の尻の窄みに塗り始めたのだ。
「ん、あッ……な、何して……ッ……!? ふあッ……!?」
冷たい刺激をその場所に感じて、陸は小さく悲鳴を上げる。
これも愛撫の一種なのだろうか。そう思いながら耐えてみるものの、自分でもじっくりと触れることのないその場所に他人が触れていると思うと激しい羞恥がこみ上げてくる。
「ん、んんっ……く……んぅ……」
陸はぎゅっと目を閉じ、尻の中を弄られる感覚に必死に耐えた。
自分は何も知らないのだから、すべてはアマツに任せるしかない。
そうやって何とか奇妙なその感覚に耐えているうちに、いつの間にかアマツの硬くて逞しいものが、陸の入口にあてがわれていた。
「あ……」
それがそこに入ってくるのか……と陸はぼんやりと思った。そうやって体をつなげるのだと思うと、早くアマツに入ってきて欲しい気持ちになって、陸は自分から腕を伸ばして陸の体を抱き寄せた。
やがてアマツは陸の中に入ってきた。
「……ッあ!! んううう~ッ……!!」
感じたことのない鋭い痛みが陸の喉を引きつらせる。体の中に何かが入ってくるというのは、決して心地の良いものではなかった。それよりも今は痛みと異物感が激しくて、陸は息をするのでさえ困難な状態だ。
「んぅ、く……んんぅ……はぁッ、ん……ッ……!」
「陸……もっと力を抜いて……」
「む、無理……ッ……あ、んんぅっ……い、痛いっ……う、く……ッ……!」
痛みにさらに陸が体をこわばらせると、アマツは優しく陸の体を抱きしめる。そうやってアマツの温もりを感じていても、体の苦痛はすぐには治まらない。
「あ、ん……っ……く……んぅ……はぁッ……んんぅ……」
アマツは辛抱強く陸が落ち着くのを待った。その間ずっと、陸の背中や髪を撫でてくれる。
「だ、大丈夫……だから……続けて……」
「しかし、まだ痛むだろう?」
「い、いい……大丈夫……だから……」
この状態では、いくら待ってもらったところで苦痛がおさまりそうにない。陸はそう判断して、先へ進むようにアマツに告げたのだった。
陸の体内に収まったままのアマツの昂ぶりは、衝動を必死に堪えているのが伝わってくるほどに、陸の中で震えている。
これ以上、アマツが耐え続けるのは苦しいだろうということは、同性としてよく分かるのだ。
ほんの少し、陸が我慢すれば済むことなのだ。
今夜はお互いに否応なくこうして交わらなければならないのだから。
知識も何もない陸に出来ることは、少しでも相手がやりやすいように誘導することだった。
「少し動くが、辛いようだったら言うのだぞ?」
「わ、分かった……」
苦痛に顔を歪ませながらも、陸はなんとか頷いた。
体の中のアマツが、ゆっくりと引き上げられ、陸の中の敏感な粘膜が擦り上げられる。
「んっ、あッ……んぅ……く……ッ……」
引き上げられたアマツの分身が、再び陸の体の奥へと入り込んでくる。
「んぅっ、く……あ、は……ッ……んぅっ……」
陸の苦痛はおさまらず、アマツが動くたびに粘膜が悲鳴を上げた。陸はアマツの体にしがみつき、その痛みと異物感に耐え続けた。
「陸……」
陸を気遣うようにその名を呼びながら、アマツは唇を重ねてくる。
先程までの口づけとは違い、アマツの吐息も興奮を伝えるように弾んでいる。
自分の中に入って興奮しているのかと思うと、陸は苦痛を感じながらも、不思議な喜びも感じていた。陸はぎゅっとアマツの背中にしがみついた。
その陸の反応に応えるかのように、アマツの動きが次第に速くなっていく。
「ん、んんく……ッ……あ、んっ、は……んんっ……」
激しくなっていく突き上げに、陸は必死にアマツにしがみつきながら耐え続けた。その頃には苦痛や異物感以外の何かを感じていたが、陸はアマツを受け止めることに必死だった。
「んあッ……あっ、ん……はぁッ……あ、んんッ……!」
やがてアマツは低くうめいた。
体の中にアマツの熱い体液が流れ込んでくるのを感じて、陸は力尽きたように目を閉じた。
◇
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