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- 13日(06:42)『『Breath』<2> 第六話 傷痕』
悠樹の手が強く自分を求めてくる気配を感じて、漣はうれしさを感じると同時に、不安も感じた。悠樹は文礼のことを思い出すのが怖いのかもしれない。それはつまり、記憶はないとはいえ、体や意識のどこかに、文礼が行なった陵辱の痕が残っているということだった。しがみついてくる悠樹の体を、漣はやさしく包み込むように抱きしめる。「ベッドに行こうか」「うん……」そのまま悠樹を抱き上げ、ベッドルームに運ぶ。悠樹は漣にしがみ...