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「夕方になると、風が気持ちいいね~」
「ああ、そうだな」
結局、弘海とショーンは夕方近くまで公園でのんびりとした時間を過ごした。
これだけデートらしいデートをしたのは、結婚する前も含めると初めてのことかもしれない。
手を繋いで家路を歩きながら、弘海はほんわかした幸せな気持ちだった。
女の子の恋人もいたことのない弘海だから、何を比較して、どう実感していいのか解らないけれども。
恋人が出来た時の喜びというのは、こういうものかもしれないと思った。
自分が一人じゃないと思える。
たとえ何があっても、傍で支えてくれる手がある。
その相手が男であるということに、弘海はずっと抵抗を感じていたけれども。
認めてしまって、結婚までしてしまったら、もう弘海もショーン以外の伴侶は考えられないと思った。
ショーンの大きな手や広い肩幅が、今の弘海にとってはとても頼もしく思える。
守られているという幸せを感じると同時に、弘海もショーンのことを守れる自分になりたいと思った。



その日の夕食も終え、交代に風呂を使い終えると、まだ眠るには少し早い時間だった。
ドライヤーで髪を乾かし終えると、弘海は何となく落ち着かない気分になる。
明日は朝が早い。
それは解っているけれど。
「ショーン」
ソファにいたショーンに、自分から抱きついた。
「朝は大丈夫なのか?」
「うん」
耳元で少し笑う気配がして、すぐにショーンの唇が重なってきた。
「ん……」
自分から体を求めるなんて少しはしたない気はするけれども、弘海は我慢が出来なかった。
ショーンの逞しい腕や体に抱かれたいという衝動が抑えられなくて、気がついたら求めていた。
それに、こうして弘海が積極的になることを、ショーンがとても喜んでくれる。
弘海はショーンが喜んでくれることなら、何でもしたかった。
着たばかりのパジャマを脱がされ、そして弘海もショーンの衣服を脱がせていく。
目の前に晒された昂ぶりに顔を近づけたのは、弘海のごく自然な衝動だった。
「弘海……」
「いつもしてもらってばかりだから……」
弘海は恥ずかしそうに笑いながら、それを口に咥えた。
「ん……っ……んんっ……」
どうすればいいのかは何となく解っていたけれども、実際に舌を使い始めると少し難しかった。
けれども、ショーンの吐息が少しずつ弾んでくるのを感じると、弘海の動きはさらに積極的になっていった。
「んっ、ふ……ん……く……」
ショーンの大きな一物を口に含んでいるから、息をするのも苦しいけれど。
口の中でショーンのモノがビクビクと震える様子は何だか新鮮で嬉しかった。
だんだん慣れてくると、弘海は表や裏まで丁寧に舌を絡ませていった。
ショーンはいつもどうしていたのだろう……そう考えながら。
ショーンの手が弘海の髪や頬を撫でる。
息が苦しかったので一度口を離してショーンを見上げた。
「俺のやり方……間違ってない?」
「大丈夫だ。とても気持ちいい」
微笑んだショーンの顔はとても嬉しそうだった。
「解った。もっと頑張ってみる……」
舌を使い続けているうちに、こうして誰かを気持ちよくさせることでも、快楽を得ることは出来るのだと弘海は知った。
まったく何もされていないのに、弘海の前はいつの間にか硬くなっている。
先端はおそらく熱い雫を滴らせていることだろう。
「んんっ……んふっ……んっ……んぅっ……」
「そろそろ……イキそうだ……」
ショーンが少し苦しげに吐息を喘がせる。
弘海はショーンのモノを咥えたまま頷いた。
「んぅっ……く……ん……んんっ、ん……っ……」
ショーンを追い詰めるために激しく舌を絡ませていきながら、弘海自身も吐息を弾ませていた。
ショーンの限界を前に、弘海も興奮している。
「……っ……弘海……っ……!」
切羽詰った声を上げ、ショーンは弘海の顔を離そうとしたが。
「……っん、っく……んんっ……」
弘海はそのままショーンの昂ぶりを咥え、器官の敏感なところを集中的に舌で刺激していった。
「弘海……っ……もうイクから……」
弘海は頷いて、やはり口を離さずにそのまま愛撫を続けた。
やがて……。
「……っ……く!」
弘海の口腔の中に生温かいものが流れ込んできた。
思わず吐き出しそうになるのを必死に堪え、それを飲み下した。
「弘海……」
ショーンを見上げる弘海の目は、すっかりなみだ目になっていた。
「大丈夫か……?」
「う、うん……大丈夫……」
「無理しなくて良かったのに……」
「でも……ショーンに気持ちよくなってもらいたかったんだ……いつも俺が気持ちよくしてもらってばかりだから……」
「馬鹿だな……俺は弘海の中でいつも気持ちよくしてもらってるのに……」
ショーンは微笑んで、弘海を抱きしめた。
「でも……嬉しかった……」
耳元で囁くショーンの言葉に、弘海も嬉しさがこみ上げてくるのを感じた。



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