桔梗ノ館

第二部　あらすじ＆登場人物紹介

【あらすじ】
文礼による復讐の爪あとは、少しずつ表に表れ始めていた。
悠樹は思いだせない記憶に苦しみ、連はそうして苦しむ悠樹を見て後悔と罪悪感に苛まれ、苦しんでいた。
そんな中でも、少しずつ愛を育んでいるかに見えた悠樹と連だったが、見えない歯車が悠樹の記憶の扉をこじ開けようとしていた。
文礼は所有者である汪とともに、再び日本にやって来ていたが……。

【登場人物紹介】

藍澤悠樹（あいざわ・ゆうき）
年齢18歳
身長167cm

いちおう主人公らしい。不動産からレジャーまで幅広く事業を展開する藍澤興産の社長の一人息子。それなりの格式の子女が通うエスカレーター式の学校に幼稚園から通っていて、いま現在大学生。関連企業の不祥事で激しく傾いた藍澤興産への融資と引き換えに、アメリカから帰国したばかりの従兄弟、漣の恋人になる。最初は体だけと割り切って漣との関係を続けていた悠樹だったが、いつの間にか漣の優しさに触れ、その心までも変化していく。

属性：基本的にＭっ子。受け。隠れ天然的Ｓの要素も併せ持つ。

◇

池月漣（いけづき・れん）
年齢25歳
身長182cm

悠樹の元従兄弟。両親が離婚したことにより、藍澤家との戸籍上の縁は切れている。15歳でアメリカのハイスクールに編入学し、その後飛び級で大学を卒業、20歳で大学院を卒業。在学中に起業したＩＴ関連の企業、Ｍ＆Ｂカンパニーが成功し、現在は年商５億ドルを超える。画期的な情報システムの提供が顧客の評判を呼び、年商10億ドルを超えることもそう遠くはないと評されている。ビジネスにより得た巨額の利益と、個人的な投資により築いた資産を利用し、藍澤興産への巨額融資を承諾。それと引き換えに、悠樹を恋人として手に入れた。

属性：まぎれもなくＳ１００％。攻め。

◇

真咲淳平（まさき・じゅんぺい）
年齢18歳
身長175cm

悠樹とは小学校のときからの同級生。互いの家を行き来する仲でもある。国内でも大手の酒造メーカー真咲酒造御曹司。次男ではあるが、将来は真咲酒造の経営の主軸となるべく育てられている。姉と兄が一人ずついる。勉強もスポーツも、それなりにそつなくこなし、見た目はジャニーズ系ということもあって、女子たちの人気を独り占めしている。

属性：今のところノーマル

◇

蔡文礼（ツァイ・ウェンリィ）
年齢19歳
身長170cm

謎の中国系美青年。話せる言語は７ヶ国語以上とされている。中国の有力華僑の愛妾でもあり、漣がアメリカにいた頃に接触があったらしい。漣は彼のことを「昔の友人」と称するが……。

属性：謎

◇

ジョン・テツヤ・ピアース
年齢27歳
身長182cm

日本風のセカンドネームであるテツヤで呼ばれることが多い。
漣の経営する会社の社員で、悠樹の大学の送り迎えをすることになる。
日本人の母とアメリカ人の父を持つハーフ。見かけはほとんどアメリカ人だけど、日本語はほとんど日本人。

◇

雀喩（チュエユィ）
年齢28歳
身長187cm

代々蔡家に仕え、今は文礼の身の回りの世話と監視をしている。

◇

汪劉燕（ワン・リウィエン）
年齢47歳
身長172cm

世界に広がる華僑ネットワークのナンバー２と目される人物で、文礼の所有者でもある。
かなりのどS。肥満系。

◇

藍澤千里（あいざわ・ちさと）
悠樹の母。体が弱くて、子離れがなかなか出来ないことを悩んでいる。悠樹を目に入れても痛くないほどにかわいがっている。

◇

藍澤信樹（あいざわ・のぶき）
悠樹の父。藍澤興産の二代目社長。二代目ではあるが、堅実な経営で財界からも信頼を寄せられる人物。温厚で、あまり声を荒げたりすることもない。

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