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「ん……ッ……ん……ぅッ……」
久しぶりに体を愛撫される感覚に、悠樹は驚くほど自分の体が敏感になっているのを感じていた。
漣は手や舌を使い、悠樹の体をゆっくりと溶かすように愛撫を加えている。
まだ下の部分には触れてもいない。
焦らしているわけではなく、悠樹の様子を見ながら、少しずつその範囲を広げていっているのだった。
悠樹を気遣うその行動が、かえって悠樹を焦らしてしまい、久しぶりに与えられる快楽に、早くも前のモノは昂ぶりを訴えていた。
漣はようやくそれに触れてくる。
「……ぁ……ッ……んんッ!」
思わず体が跳ね上がった。
すっかりなみだ目になった目で漣を見つめると、漣は気遣うように悠樹を見つめていた。
「やめておくか?」
悠樹はただ首を横に振った。
漣は微笑んで、悠樹に口付けをする。
その口付けを受け止めながら、恐怖が少しずつ薄れていくのを感じる。
漣の手が再び中心の一物を弄りだしても、悠樹は漣に体を預けるように力を抜いた。
「……んくっ……ん……ッ……」
「遠慮せずに、逝ってもいいぞ……」
「う、うん……ッ……も……逝きそう……ッ……!」
漣は悠樹の限界が近づいてきているのを感じ、再び唇を重ねる。
悠樹の吐息が荒くなってきているのを感じながら、何度も何度も唇を重ねた。
「ん……ッ……ふ……んんっ……ぁッ!」
漣の手に導かれるようにして、悠樹はビクンと体を奮わせながら達した。
「……ぁ……はぁ、はぁ……」
とろりとした目を漣に向けると、漣は気遣うように悠樹を見つめていた。
「大丈夫か?」
「うん……」
悠樹が頷くと、漣は悠樹の横に寄り添い、その体をそっと抱き寄せる。
悠樹の目からは涙が溢れ出していて、それを漣が大きな手でぬぐった。
漣は悠樹の体を抱きしめたまま、それ以上のことをしてこようとはしなかった。
一瞬高まった体の熱が、ゆっくりと冷めていくのを感じながら、悠樹は漣の首に手を回した。
そして、自分から唇を重ねていく。
「ん……ッ……ん……く……ぅ……」
漣もその口付けには答えたが、わざと自制しているような様子があった。
「漣兄さん……大丈夫だから……お願い……」
口付けの合間にそう言うと、漣は戸惑ったような様子を見せる。
「お前に無理はさせたくない。今日はここまでにしておこう」
諭すように言われても、悠樹は首を横に振った。
「ずっと……漣兄さんにこうして欲しいって……思ってたから……」
「しかし……」
「今日はもっと深く……漣兄さんと繋がりたい……」
悠樹がそう言うと、漣は悠樹の額にキスをした。
「解った……でも、絶対に無理はするな。辛いときは言えばすぐにやめるから……」
そう告げて、漣が再び悠樹の体に覆いかぶさってくる。
先ほどよりも少しだけ強いその行動に、悠樹は少し体を震わせた。
両足が割り開かれ、その中心部の窪みを指で触れられる。
「ん……ッ……ぁ……ッ……」
漣はしばらくの間、その場所をほぐすように指を動かし続けていた。
久しぶりに触れられるその感覚に、悠樹はつい身をすくませそうになりながらも、漣にすべてを預けた。
やがて漣は悠樹の両足を大きく開かせると、その間に入ってきた。
漣の硬くて逞しいものが入り口にあてがわれたとき、悠樹はさすがに目をぎゅっと閉じ、唇を強く引き結んだ。
「駄目だ、やっぱりやめよう……」
「嫌だ……」
「そんなに震えているのに……本当に無理をさせたくないんだ……」
「大丈夫……だから……お願い……漣兄さんとひとつになりたい……」
「悠樹……」
漣は一度悠樹を抱きしめ、再び入り口に昂ぶりをあてがう。
そのまま一気に悠樹を貫いていった。
「んぁッ……ぁぁッ……あぁッ……!!」
その衝撃に、悠樹は思わず声を上げた。
限界までその粘膜を開いて、漣が中に入り込んでくる。
漣は早急に動こうとはしなかった。
悠樹の背を抱き、優しく撫でながら、中が落ち着くのを待つ。
悠樹は苦しげに吐息を弾ませながらも、漣の体にしがみつくように腕を回す。
やがて漣はゆっくりと動き出した。
悠樹の様子を気遣いながら、ゆっくりと突き上げていく。
最初の頃に見せていた怯えは、ずいぶんと薄れているようだった。
「ん……ッ……ぁッ……はぁ……漣……ッ……さ……ッ……!」
吐息を弾ませながら、漣の名を呼ぶ。
漣はそんな悠樹の頬や首筋を何度も撫でながら、律動を続けた。
もどかしげに悠樹が体を捩じらせ始めると、漣は次第にその動きを速めていった。
どんな表情をしたとき、どんな動きをしたとき、悠樹が感じているのかということを、漣はすべて覚えていた。
「……ぁッ……逝きそ……ッ……!」
「俺もだ……久しぶりだから、やばい……」
「漣兄さ……一緒に……逝きた……ッ……」
「ああ……」
漣は悠樹の体を抱き寄せると、追い込みをかけるように腰を強く動かした。
悠樹の体が激しく震える。
「……い、逝く……ッ……!!」
声を絞り出すように言ったかと思うと、ビクンと大きく体を奮わせた。
それを見届け、漣も悠樹の体の奥に熱い迸りを解き放った。



それからもう一度交わりあって、少し落ち着いてから、ベッドの上で離れていた間のことをお互いに少しずつ語りだした。
そうやって語っていると、少しずつだけど、離れていた時間を取り戻していけるような気がした。
「そういえば……どこか外国に行くって聞いたけど……」
悠樹はテツヤから聞いた話を思い出して聞いてみた。
「ああ……アフリカに行こうかと思っている」
「アフリカ!?」
「知り合いから、ちょっとビジネスをやってみないかと言われて……まあ、正直に言えば、日本にいるのが辛かったこともあるが……」
「そっか……」
「お前が気にすることじゃない」
ちょっと表情を暗くしてしまった悠樹を、漣は抱き寄せる。
「どうせ今までも実務のほとんどは社員がやってたんだ。俺のやることは、今までとさほど変わりない」
「そう……なんだ……でも、だったら、そのままでは駄目だったの?」
「どうしても新しいことをしようと思うと、リスクがつきまとう。肩書きが邪魔になることが多いんだ。万が一何かあっても、今の立場なら、俺が責任を取るだけで済む」
「リスクって……そんなに大変なの?」
「そうだな……まあ、実際にやってみないと解らないことも多いが。ただ、リスクがあるほど、ビジネスは面白い」
漣はそう言って不適な笑みを浮かべた。
それはいかにも漣らしい言葉だったけど、悠樹は心配にもなる。
ビジネスの上でのリスクも心配だが、治安などの危険も心配だ。
ただ、悠樹が止めたところで、漣はアフリカに行くのだろう。
だったら、無事を祈りながら、成功を応援したいと悠樹は思った。
「アフリカにはいついくの?」
「年明け……と思ったんだが、お前の冬休みが終わってからでもいいな」
「ほんと?」
嬉しそうに目を輝かせる悠樹に、漣は笑って頷いた。
「まあ、どうせ三ヶ月ぐらいで一度戻ってくるが」
「え?向こうに住むわけじゃないの!?」
思わず悠樹の声が弾んでしまった。
「最初はそれもいいかと思ってたんだが、お前がいるなら、日本と向こうを往復するのもいいかと思ってる。ある程度の期間は滞在しないといけないけれど」
「良かった……」
悠樹は心から安堵した。
これからも漣のそばにいられるということが、とても嬉しい。
アフリカに行っている間は会えないけれども、それでも永遠に会えなかったかも知れない時のことを考えると、夢見たいな話だった。
「いつか一緒に行ってみるか?」
「アフリカ?」
「ああ、景色が本当にすごいんだ。大地に沈んでいく太陽の様子は、お前にもいつか見せてやりたいよ」
「見てみたい……」
悠樹が一緒にアフリカに行く頃には、漣のビジネスは成功しているだろうか。
悠樹は何となく、成功しているような気がすると思った。
そのときまでに、悠樹自身も勉強を頑張って、少しでも漣に近づけるように頑張ろうと思った。
「悠樹……愛してる……俺にはずっとお前だけだ」
漣が悠樹の耳元でそう囁いた。
「俺も……愛……してる……ずっと漣兄さんだけだよ……」
お互いの気持ちを確かめ合うように言って、二人はまた深く唇を重ねあった。



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EDIT [2011/08/07 07:41] Breath <2> Comment:0
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