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「……う…………ッ……ぁッ……」
ベッドの上で仰向けにされ、文礼は押し殺した喘ぎを漏らす。
地下室からこの寝室へと移された文礼は、まずは汪の性欲を処理することを強いられ、その後、ようやく一度張り詰めた物を解放することを許された。
「人間の煩悩というのは、百八あるらしいな……」
そんなことを言いながら、汪は瑠璃色の液体が入ったグラスを手に文礼の姿を眺めている。
一度欲望を処理したはずの前も、すでに膨らみを取り戻していた。
汪は時折、自分で一物をしごいたり、文礼に咥えさせたりしながら、彼が喘ぐ姿を愉しんでいた。
文礼の背後には中国服を身に着けた二人の男が控えていて、一人は文礼の両足を高く持ち上げ、体の中心部が常に汪によく見えるようにしている。
もう一人の男はその中心部の窄みに、何かを挿入していた。
「今、いくつ入った?」
「九十七です」
「ほう……ではまだあと十一入るというわけだな」
「はい」
抑揚のない声で答える男の言葉に、汪はニヤニヤと笑う。
男が文礼の窄みに押し込んでいるのは、昔日本で僧侶たちが稚児遊びに使っていたという数珠のようなものだった。
普通の数珠と違うのは、その玉の大きさが不ぞろいだということだった。そして、端と端は結ばれておらず、通常の数珠のように輪状にはなっていない。
その大部分はすでに文礼の体内に飲み込まれていて、男が手にした数珠の玉は残り僅かとなっていた。
汪はワインを美味そうに口に含みながら、すっかり不恰好に膨れ上がってしまった彼の内腿の奥を撫でる。
「……ぁッ……ん……ッ……!」
「よし、続けろ」
「はい」
男はまたひとつ、さらにひとつと数珠の玉を文礼の体内に押し込んでいく。
さすがにもう入りそうにない状態ではあったが、それでも男の手は容赦がなかった。
「あと3です」
「まだ入りそうか?」
「押し込めば、何とかなるでしょう」
「くく……お前は文礼の下僕とは思えないほど容赦がないな」
男は何も答えず、さらにもうひとつの玉を入れる。
「入りました。あと2つです」
「う……ッ……う……く……ッ……」
さすがに文礼の喘ぎも苦痛が大きくなっていく。
「あと二つか……ゆっくり入れろ」
「はい」
汪に命じられた通り、男はゆっくりと玉を文礼の体内に押し込んでいく。
「あ……ッ……んん……ッ……く……ぅッ!!」
文礼が苦しそうに喘ぐのを、汪は前をせわしなくしごきながら眺めている。
「残りひとつです」
「よし、入れてしまえ」
「はい」
男が手を離せば逆流してしまいそうなほどに、文礼の内部は異常な膨らみを示していた。
最後の数珠の玉も、しっかりと文礼の中に埋め込まれる。
「すべて入りましたが」
男の報告に頷いて、汪は苦しげにうめき続ける文礼の黒い髪を、顔を持ち上げるように引っ張った。
「うぅッ……ぁッ……」
「どうだ?いま、煩悩の数だけお前の中に数珠が入っているぞ」
「……く……ぅ……ッ……」
「お前の煩悩は……どんな状態かな……」
汪が持ち上げた髪を乱暴に手放すと、文礼の顔はベッドの中に埋もれるように叩きつけられた。
「いいぞ、引き抜け」
そう命じた汪は、一瞬たりとも文礼の表情を見逃すまいと目を凝らす。
文礼の体内深くまで押し込まれた数珠が、男の手によって勢いよく引き抜かれていく。
「ひいッ……あっ、あぁッ、あああぁッ!!!」
自分でも予期しなかった刺激が体の中を一気に通り抜け、文礼は悲鳴に近い声をあげてベッドの上ののたうち回る。
その先端からは白濁のシャワーを撒き散らしていた。
「うぐッ……あっ、あぁッ!!ああ……ッ……!!」
長い数珠が引き抜かれる感触にあわせるかのように、文礼は体をくねらせ、悲鳴とも喘ぎともつかない声を上げ続ける。
「くく……いいぞ……もっと叫べ……」
射精する文礼の様子を見ながら、汪は声を上げて笑い出した。
「うぁッ……あぁッ……うくぅっ、あぁッ!!」
文礼の苦悶の声を聞きながら、せり出した腹を揺すり、汪はさらに笑う。
文礼がのたうち回りうめき続ける声と、汪の笑い声がしばらくの間、寝室に響き続けた。



「もっと……」
「はい」
抑揚のない声が文礼の言葉に答え、オイルをたっぷりとぬった手をその体に滑らせている。
気だるそうに全身をベッドの上に投げ出した文礼は、男のマッサージに身を任せていた。
上質の精油をブレンドしたアロマオイルの香りが、長時間に及ぶ陵辱に耐え抜いた心と体に潤いを与えていく。
両手両足に出来た傷には、包帯が丁寧に巻かれていた。
地下室に連れて行かれてから、寝室に移動し、そして解放されるまで、いったいどれぐらいの時間が経ったのだろう。
この汪の屋敷にいる時は、時間の感覚はまったくなくなってしまう。
こんな生活を発狂もせずに続けてこれたのは、汪が文礼の限界を見極めるのが巧みなのと、この男……雀喩(チュエユィ)の事後のケアが秀逸であるためだろう。
雀喩は代々蔡家に仕える使用人の家系で、文礼が九歳で蔡家に売られてきた時から彼の下僕だった。
下僕とはいえ、雀喩の役目には文礼を監視することも含まれるし、先ほどのように文礼の所有者に命じられて主人の体を責めることもある。
結局、雀喩の存在は文礼のためではなく、蔡家のためにあった。
文礼は九歳の頃に彼を下僕だとして紹介されたときから、この男は決して自分の味方などではないことを見抜いていた。
「今日は何のオイルを使ってるの?」
「ゼラニウムとネロリを中心にブレンドしました」
「ふうん、悪くないね」
彼が永遠に自分の味方になることはないと解っていても、雀喩の助けは文礼にとって必要なものだった。
汪と交わるということは、心身ともに激しい疲労を余儀なくされる。
その疲労を自分ひとりで癒すのは無理な話だったし、そのことは雀喩自身も理解している。
今のようにマッサージを命じることもあれば、時にはただ傍で添い寝をするように命じることもあった。
折を見て文礼を外に連れ出すのも雀喩の役目だった。
だから雀喩は味方ではないが、文礼にとっては必要なヘルパーではあった。
疲弊した全身にくまなくオイルを滑らせてもらうと、先ほどまでは尖りまくっていた神経も、少し落ち着いた気分になってくる。
「もういい……少し眠りたい。来て」
「はい」
雀喩は言われるままにベッドに入り、文礼を包み込むように抱きしめる。
こうしてもわらないと、文礼は眠りにつくことも出来なかった。
それを理解しているから、雀喩は何のためらいも戸惑いもなく、文礼が売られてきた頃からそうし続けてきたのだった。
体の疲れとアロマの効用もあってか、文礼はすぐに寝息を立て始める。
雀喩はその体をもう少し強く抱きしめた。



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EDIT [2011/07/09 08:21] Breath <2> Comment:4
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[2011/07/09 10:42] EDIT
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[2011/07/09 14:13] EDIT
>シークレットAさん

こちらこそ、いつも読んでくださりありがとうございます!
またコメントもありがとうございます!

定年退職をしたお父さん……そんな気持ちにさせてしまわないように、一日一更新は何とか頑張ります(笑)

彼のエピソードが続いたのに、しっかり読んでくれて感謝です。
何も起こらなければ本当に良いのですけど・・・(笑)

また次回の更新も頑張りますので、読みに来ていただけると嬉しいです♪
[2011/07/09 16:39] EDIT
>シークレットKさん

ムーンライトノベルのほうからありがとうございます!
また、完全に話を完結することが出来ず、がっかりさせてしまって申し訳ないです。

区切りをつけるかどうかは悩んだんですが、ムーンライトノベルのほうでは18禁作品はシリーズ管理機能がつかえず、考えた末にいったん完結という形をとらせていただきました。
そういうお気持ちで完結作品を読んでくださる方がおられるということをふまえて、これから作品を掲載する際に気をつけたいと思います。

第一部で置き去りにしてしまった謎や疑問も、第二部のほうですっきりとしていただけるように、頑張っていきたいと思います。
しばらくの間は一日に一更新が限界だと思うのですが、ちょくちょく更新していきますので、また読んでいただけると嬉しいです^^
第二部で文礼は少しその存在が大きくなるかと思いますが、悠樹や漣もしっかり登場しますので、第一部同様に楽しんでいただけますと幸いです!
二人のその後の気持ちについても、しっかりと描いていく予定です^^
コメントありがとうございました!
また次回更新も頑張りますので、よろしくお願いします!
[2011/07/09 16:48] EDIT
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Author:日生桔梗
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