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一週間ぶりに感じるショーンの体温は、弘海をとても幸せな気持ちで満たしていく。
その昂ぶりが自分の体の中に入ってきたとき、ようやく彼が戻ってきたという実感が弘海の体の隅々にまで広がっていった。
ショーンはすっかりすべて中に入りきっても、すぐに動いたりはしなかった。
ショーンはショーンで、久しぶりの弘海の体内の感触に身をゆだねているようだった。
「何か……久しぶりで緊張してる……」
弘海がそう言うと、ショーンは笑った。
「俺もだ」
「ショーンなんてさ……いつも余裕そうなのに……?」
「余裕なんかない……いつ弘海に愛想をつかされるかと思って、会うまで安心できない。いつも不安だらけだ」
「えー……そうなの? でも、結婚する前は絶対に俺のものにするって言い切ってたよね?」
「その確信はあったが……だからといって不安がなくなるものでもない。今から思えば……強がりもあったのかもしれないな」
「そうなんだ……」
弘海は意外な気持ちでショーンの言葉を聞いた。
弘海のほうは男との恋愛にまったく興味はなかったし、それを全身全霊で否定しているところがあった。
そんな弘海を相手に、ショーンは余裕と自信に満ち溢れているように見えていたのだ。
ショーンは繋がりあった状態のまま、まるで宝物を包み込むみたいに弘海の体を抱きしめてきた。
その優しい温もりも嬉しかったが、弘海はもっとショーンを感じたいと思った。
「ショーン……動いて……」
「ああ……」
ショーンのほうも弘海のその言葉を待っていたかのようだった。
最初は久しぶりの感覚に強張っていた粘膜も、今はまるでショーンの熱に溶かされたみたいになっている。
その粘膜を押し広げながら、ショーンがゆっくりと動き始める。
「……ん……あっ、ぁっ……はぁっ……」
敏感な内部を入り口から最奥まで擦りあげられる感覚も久しぶりで、ゆっくりと動いているだけなのに、弘海はもうすっかり吐息を弾ませていた。
「……ぁっ、あっ……はぁっ、ぁっ……」
ショーンの昂ぶりは驚くほどの熱を持っていて、それが内部で動くたびに、弘海はその存在を強く感じた。
繋がりあっているということが、これほど強く実感できるのは、やはり一週間という離れていた時間がスパイスとなっているのだろう。
ショーンの動きは緩やかに加速していく。
弘海はいつの間にかショーンの与えてくる刺激に夢中になり、気がつけば恥ずかしさも忘れて喘いでいた。
「……っあ、んんっ……あっ、あっ」
「今日の弘海は締め付けすぎだ」
「締め付けて……なんかな……んんっ」
「ほら、今もこうやって俺を締め付けてくる」
抗議してるのか、喜んでいるのか解らないような言い方で、ショーンは弘海に言う。
「それは……ショーンのが大きすぎるからじゃないの?」
「いや、弘海の中が狭すぎるんだ」
そんな痴話喧嘩みたいな言葉のやり取りも、一週間ぶりだと新鮮で、楽しい。
ショーンの動きが次第に強くなってくると、そんなことを楽しむ余裕もなくなってくるのだが。
「……あ、ああっ……あんっ、あっ!」
揺さぶられるたびに、弘海の口からは悩ましいような吐息が漏れる。
自分でも信じられないほどに、その喘ぐ声が艶めいているのがわかった。
「……んっ、はっ、あっ、あぁっ」
弘海が興奮しているのと同じように、ショーンも興奮しているようだった。
間近で感じるショーンの吐息が熱い。
まるで弘海の唇に吸い寄せられるかのようにして、ショーンの唇が重なってくる。
「ん……っ、んんっ……んはっ、あっ」
心臓の鼓動が耳元でバクバクいっている。
ショーンの胸に手を当ててみると、ショーンの心臓も強く鼓動しているのが伝わってきた。
「ショーン……も……心臓……ドキドキしてる……?」
「ああ……」
「俺も……すごくドキドキしてる……」
「本当だ……」
ショーンが大きな手のひらを、弘海の心臓の上あたりに当ててくる。
「俺たち……もう何回もこうやって繋がりあってるのに……変だよね……」
「そうだな……」
「ショーンもそう思う?」
「いい加減に慣れてもいいのにと思うことはある」
「だよね……あっ、あ、んっ!」
「でも、弘海が相手だと、慣れることは出来なさそうだ」
しばらくの間止まっていたショーンの動きが、緩やかに再開される。
激しい動きではないのに、体の中に溜め込まれた熱がどんどん高まっていくのがわかる。
その動きがさらに強くなると、弘海はもう頭の中にまるで靄がかかったみたいになって、何も考えられなくなっていく。
「……ん、やっ、あっ、あぁっ」
激しく揺さぶられる自分の体が、まるで他人のもののようだった。
揺さぶられる感覚よりも、そこから生まれる快楽のほうが弘海の体を支配している。
いつの間にか弘海はショーンの体にしがみついていた。
「あ、あっ、駄目っ……もうイッちゃいそ……」
「解った……」
ショーンは頷いて弘海の意思を受け取ったことを伝えると、まるで弘海を追い詰めようとするかのように、深いところに穿った昂ぶりを激しく揺らしてくる。
ただでさえ敏感なその場所は、痛みにも似た快楽を味わいながらも、まるで急勾配を一気に駆け上がっていくように頂点を目指していく。
「あぁっ、あっ、イクッ……あぁんっ!!」
その瞬間、弘海の体は陸に打ち上げられた魚みたいにビクンと大きく跳ねた。
そしてその直後、しっかりと繋がりあった部分に、熱いものが勢いを付けて流れ込んできた。
「……ぁ、あ……はぁ、はぁ……」
瞳にいっぱい涙を浮かべたまま、弘海はショーンに向かって手を伸ばす。
ショーンはまるで覆いかぶさるようにして弘海の顔をのぞきこんできた。
すぐにその唇がやさしく重なってくる。
いったんは引いたはずの熱が、唇からまた広がっていくのを感じながら、弘海はうっとりと目を閉じた。



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