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「いっ……んんんっ!!!」
入り口をこじ開けるようにして体内にショーンの昂ぶりが入ってくる。
以前に指を入れられたときとは比べ物にならない異物感が、一度は解けかけた弘海の体の強張りを、再び強くする。
「力……抜いて……」
「抜けない……っ……」
弘海は泣きそうな声で言って、ショーンの体にしがみついた。
痛みと未知の感覚への恐怖が、弘海の体をさらに強張らせていく。
ショーンは無理に奥へと入ってこようとはせず、弘海の内部が落ち着くのを待った。
「痛い……ショーン……」
「ゆっくり息を吐いてみろ……」
言われたとおりにゆっくりと息を吐いてみるが、痛みや異物感はちっとも楽になりそうにはなかった。
ショーンは弘海の前に触れながら、空いた手で優しく背中を撫でてくれる。
「ん……っ……う……っ……」
苦しそうに吐息を喘がせる弘海が落ち着くのを、ショーンは根気強く待った。
「大丈夫か?」
「う……ん……少し……楽になってきた……かな……」
弘海のその言葉に、ショーンは微笑む。
確かに、きつかった弘海の内部にほんの少しゆとりが出来たような気がする。
「その調子で体の力を抜いていろ」
「うん……」
ようやく体の力を抜くということがどういうことなのか、弘海は理解できたようだった。
ショーンが腰にぐっと力を込めると、昂ぶりは一気に弘海の中に入ってきた。
「んんぅっ……あっ、んんっ!!」
今度はあまり痛みは感じなかった。
痛みの代わりに、体がもどかしいような……うずうずとするような、そんな感覚がこみ上げてくる。
「ゆっくり動いてみるが……辛かったらすぐに言え」
「うん……」
弘海自身もショーンが動いてくれることを望んでいた。
体がそういう刺激を求めているのが解ったからだ。
ゆっくりとショーンが動き始めると、狭い粘膜が強く擦りあげられ、弘海はこれまでに味わったことのない感覚を感じた。
それは快楽にとてもよく似た感覚で、ショーンが動くたびに弘海の吐息を激しく乱れさせた。
「んっ、あっ、ぁっ……っあぁっ!」
「痛いか?」
「ん……痛くは……ない……っ!」
「もう少し動いても大丈夫か?」
「う、うん……」
本当はもっと動いて欲しかった。
けれども、あまりにも積極的になりすぎると、何だか自分がとても淫乱になったと思われそうで、弘海ははっきりと言うことが出来なかった。
ショーンはそんなことはすべてお見通しのようで、先ほどまでの遠慮が嘘のように、積極的に動き始めた。
「あっ、ぁっ……はぁっ……!」
すべてが弘海にとっては初めて味わう感覚だった。
いったい自分の体がどこへ導かれているのかも解らない。
ただショーンが与えてくる刺激を、必死に受け止めるだけで、それ以外の余裕は何もなかった。
「んんっ、あっ、はぁっ、あっ、あぁっ!」
弘海は必死にショーンの体にしがみついた。
行き着く先はショーンだけが知っているような気がしたからだ。
ショーンの動きがさらに激しくなってくると、弘海はまた恐ろしくなってきた。
けれども、その時にはもう、自分の体の昂ぶりにブレーキをかけることは出来ず、まるで引きずりあげられるようにして弘海は快楽の階段を駆け上っていった。
「ま、待って……っ……待ってっ……!!」
弘海はショーンに訴えたが、その動きは止まるどころか、さらに強く激しくなっていった。
前を刺激される快楽とはまったく違う種類の快楽が、体中を駆け巡って弘海を追い詰めてくる。
「ん、あっ、あぁっ……っあんっ!!」
ショーンの吐息も少しずつ荒くなってきていた。
まるで限界の近さを感じさせるかのように、ショーンの動きはさらに激しくなっていく。
「ショーン……俺……イキそうかも……」
弘海が限界を訴えると、ショーンは頷いた。
「俺もだ……もう少し強くするぞ」
「うん……っ……」
やはりショーンも限界が近づいてきているのだと思うと、弘海はまた興奮した。
そんな弘海を追い詰めようとするかのように、ショーンは激しく揺さぶりをかけてくる。
「や……だ……もうイク……っ……!!」
弘海は自分の体がまるで痙攣するみたいに震えているのを感じた。
押し上げられ、追い詰められた快楽が、その瞬間、一気に弾けた。
「……っ……!!!」
弘海が欲望を放つのを見届けた後、ショーンが弘海の体の奥に熱い体液を放った。
ゆっくりと体の中に流れ込んでくる熱い迸りを感じながら、弘海はベッドに体を沈ませた。



少し休んではまた交わり、そしてまた休んで、また交わって……それを繰り返しているうちに、いつの間にか外は明るくなり始めていた。
ショーンの腕に抱かれながら、弘海は窓の外を見た。
「少しずつ……朝が早くなってきてるんだなぁ……」
「そうか?」
「うん……まだ寒いけど……でも、明るくなる時間は早くなってるよ……春が近づいてきてるんだね……」
うっとりとした表情でそんなことを言う弘海に、ショーンは優しくキスをする。
ショーンと体をぴったりと密着してベッドの中で過ごす時間は、弘海がこれまで味わったことのない安心感と幸福感をもたらしてくれた。
「俺……本当に今のままでいいの? 店を辞めなくても大丈夫?」
弘海が不安そうに確認すると、ショーンは笑って頷いた。
「お前は今まで通りでいい……ただ、結婚式の日だけは国に来てもらう必要があるな」
「ええ? 結婚式なんてあるの? 一日ぐらいなら店は休めると思うけど……さすがに連休は難しいかも……」
「そこは心配ない。一日だけ、都合のつく日を空けてくれればいい。あとは魔法で何とかなる」
「へえ……魔法って便利だなぁ……」
弘海はいろんなことにホッとしたせいか、眠気を感じた。
うとうとと浅い眠りに入りながら、ショーンの国はどんなふうなのだろう……結婚式はどんなふうなのだろうと思った。
目を閉じると、見たこともないはずのショーンの国が見えた気がした。
ショーンの体の温もりを感じながら、弘海は安心して目を閉じた。



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EDIT [2012/02/13 08:08] 猫目石のコンパス Comment:0
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