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「そんなに硬くなるな……」
「う……」
ショーンの腕に抱かれた弘海は、恨めしそうな目で彼を見る。
自分でも全身に力が入りすぎてしまっていることが解る。
「だって……慣れないことするから……」
「これから慣れて行けばいい……」
「こ、これからって……慣れるほどするつもりはないからね!!!」
弘海が精一杯訴えると、ショーンはくすりと笑った。
「お前が嫌がるようなことはしない……心配するな」
そう言ってから、ショーンは唇を重ねてきた。
ショーンの体全体からふわりと良い匂いがするのはいつものことだ。
その心地よい匂いに抱かれながら、弘海はショーンと深く唇を重ねていく。
唇を開くようにショーンが指で誘導してくる。
他人の舌が中に入ってくるあの感覚はなかなか慣れることは出来ないけど、弘海は諦めて唇を開いた。
ねっとりと唇の辺りを舐め取りながら、ショーンの舌が弘海の口腔の奥にまで侵入してくる。
「んっ、んぅ~~」
いつもよりも濃厚なキスに、弘海はぎゅっと目を閉じて耐える。
キスをしながら、ショーンの手は弘海の体をまさぐりはじめた。
衣服の合間から手を入れられ、ショーンの手がじかに弘海の肌に触れてくる。
「……っ……!!」
ぞくぞくと、今までに感じたことのないような感覚が走った。
ショーンの指先が、弘海の胸の突起を弄っている。
「そ、そこ……駄目……っ……」
「体の力を抜いて……」
「抜けない……っ……」
触られれば触られるほど、未知の感覚に警戒して、体はどんどん強張ってしまう。
「んっ、んっ……ん~ぁっ……」
弾む吐息の合間から、自分の意思とは無関係に甘い声が漏れてしまう。
ショーンはその声を聞いてくすりと笑った。
「弘海の体は想像していたよりもずっと敏感だな」
「う、うるさいっ」
弘海自身、自分の体の反応にとても驚いていた。
ショーンが指先で胸の突起を弄るたびに、全身に痺れるような感覚が走る。
その感覚に呼応するかのように、弘海の体はビクンビクンと情けないほどに震えてしまう。
「ね……まだ……触る……の……?」
「そうだな……まだ大事な部分には触れていないし」
そう言いながら、ショーンは今度は弘海のズボンの前を開き、そこから手を差し入れてきた。
「ちょ……ま、待て……っ!!」
弘海は慌てて抗議をしたが、ショーンは慣れた手つきで弘海の象徴を探り当てた。
手のひらで包み込むようにされると、一物はビクビクと悦びをあらわにするかのように震えた。
「や……だ……っ……」
「触れていいと言っただろう?」
「そ、そんなとこまで……いい……なんて言ってな……っ……あっ、ぁっ……ぁん!!」
ショーンの手が弘海の一物をしごくように動き始めると、もう抵抗する余裕はなくなった。
全身が快楽に支配されたみたいになり、一気に快楽の頂点を目指し始める。
「あっ、ぁっ……はぁ、はぁ……あ、ん……んっ!!」
先端からは先走りが溢れていて、それがショーンが手を動かすたびにズボンの中でいやらしい音を立てていた。
「すごいな……どんどん濡れてくる……」
「そ、そんなこと……言うなっ……や、あっ、ぁっ!!」
恥ずかしくて泣きそうで……でも、快楽を追うことはやめられない。
ショーンの手の動きのリズムに合わせるかのようにして、弘海は限界に向けて登りつめていく。
「や……っ……も、もう出そう……っ……!!」
「出していいぞ……」
「で、でも……」
「遠慮するな……もう限界なんだろう?」
「あっ、あ……っ……うあっ、ああ……っ……あぁぁっ!!!」
ショーンの手が射精を促すように激しく動き始める。
弘海はもう持ちこたえることが出来なかった。
「で、出る……っ……あっ、あぁっ!! あっ、出るっ……うぅっ!!」
弘海は全身を震えさせながら、ショーンの手の中に欲望を吐き出した。



ようやくショーンの愛撫から解放された弘海は、ぐったりとソファにもたれかかる。
お湯で濡らしたタオルで全身を丁寧にショーン拭いてもらい、パジャマにまで着替えさせてもらった弘海は、何だかまるで自分が小さな子供になったような気分だった。
(疲れた……とにかく疲れた……少しは……気持ちよかったけど……)
確かに踏み込んだ行為だった。
いったい何ヶ月ぶりに性欲を解放したのだろう。
もう前回のことは思い出すことも出来ないほどだ。
しかも今日は他人の手で導かれた。
自分で処理するのとは、まったく感覚が違った。
「大丈夫か?」
ぐったりとする弘海の顔を、ショーンは覗き込んでくる。
「大丈夫……だけど……」
「何か欲しいものはある?」
「水……ちょっと飲みたい……」
弘海がそう言うと、ショーンは立ち上がり、水をグラスに注いで運んでくれた。
「ありがとう」
手渡されたグラスを受け取り、弘海は喉を潤した。
水を飲んで落ち着いてみると、弘海は自分がとんでもないことをショーンに許してしまったのだという実感が沸いてくる。
いくら魔力を回復させる効果があるとはいえ、男同士でするような行為ではないはずだ。
「おかげでずいぶん回復したようだ」
ショーンのその言葉に、弘海は顔を上げる。
確かにこれまでよりは顔色も良くなっている気はする。
「これさ……全回復させようと思うと、さっきみたいなことを何回すればいいの?」
「まあ……十回ほどかな……」
「じゅ……十回…………………………」
弘海は思わずソファに突っ伏した。
それだけセックス一回の効果が高いということなのだろうが、キスにしろ、愛撫にしろ、弘海にとっては激しい羞恥を堪えての行為だったのに。
「さっきのあれで……十分の一しか回復してないのか……」
「でも、これでしばらく猫の姿のままでいることも出来る」
「そうなの?」
「ああ……今までは頻繁に人間に戻っていたから、警戒してうろついている相手に察知されていたけど……今度やつらの気配を感じたらしばらく猫でいることにする」
「うん、それがいいよ……」
弘海は少しホッとした。
少なくともガス欠状態は脱したようで、満タンにはほど遠いが、安全圏程度にまでは復活したようだった。
すごく恥ずかしくて情けなくて泣きそうだったけど……でも、それでショーンの安全を確保出来たのなら良かったと思う。
「眠い……」
先ほどの行為と仕事の疲れが弘海の体にどっとのしかかってきた。
ソファでうとうとし始めた弘海の体を、ショーンが抱き上げた。
「わわ、な、何!?」
「寝るならベッドで寝たほうがいい」
ショーンは弘海をベッドまで運ぶと、そっと寝かせてくれ、布団をかぶせてくれた。
「ゆっくり休むといい。おやすみ」
「うん、おやすみ……」
ショーンの唇がそっと触れてきて、すぐに離れた。
目を閉じるともう何を考える間もなく睡魔が襲い掛かってきた。



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EDIT [2012/01/06 11:16] 猫目石のコンパス Comment:0
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