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マンションの部屋へ向かうエレベーターの中で、漣は悠樹を抱き寄せると、押し付けるようにして唇を重ねてきた。
すでに車の中でたっぷりと弄ばれていた体はすぐに反応し、悠樹は言われるまでもなく唇を開いた。
漣は舌を悠樹の口腔にねじ入れながら、手は両足の合間にある一物をまさぐっている。
衣服の上からのじれったい愛撫に、悠樹は何度も吐息を喘がせた。
エレベーターが部屋のある階に到着したとき、悠樹はもう自分では歩くことが出来ないほどだった。
半ば漣に抱えられるようにして、何とか部屋までたどり着く。
部屋に入るなり、漣は悠樹の体を壁に押し付け、執拗な口付けを繰り返す。
手のほうは唇とは別にちゃんと仕事をしていて、悠樹の太ももの辺りを撫でていた。
直接、興奮して膨らんだその部分に触れようとしないのは、悠樹を焦らそうとしているのだろうか。
悠樹の足は背後の壁がないと立っていられないぐらいに、がくがくと震えていた。
「とりあえず、シャワーでも浴びるか」
囁くようにいわれ、悠樹は首を頷かせる。
早くこのもどかしい状態から解放されたかった。



バスルームはまるで高級ホテルのような造りになっていて、一部屋はありそうなぐらいに広く、大きく口を開けた窓からは、やはり夜景が一望できる。
このマンションが高層階にあるからこそできる趣向だった。
周りから部屋の中が見えるような高さでは、このように大胆にバスルームをガラス張りにすることなど出来ないだろう。
今の悠樹は窓の外の宝石箱を見るような余裕もなく、漣に体を預け、ひたすら何かに耐えていた。
「うっ……う……く……ッ……」
漣はソープをつけた手で、悠樹の体を丁寧になぞる。
洗うというよりは、愛撫に近い動きだった。
長い時間をかけ、全身にくまなく泡を立て、まだ洗い足りないとでもいうかのように、泡だったところをまた撫でていく。
核心の部分になかなか触れない漣の手は、悠樹を限界まで狂わせていた。
口を開けば、とんでもない恥ずかしいことを口走ってしまいそうで、悠樹はそれに必死に耐えているのだった。
まだ悠樹には理性が残っていた。
だからバスルームで全身を見つめられていることや、体の隅々まで漣の手が撫でていくことが恥ずかしくて仕方がなかった。
恥ずかしいと思いつつも抗えないのは、体の中心に火をともされてしまったからだ。
自分でもわけが解らないうちに、この愛撫の後に起こることを待っている。
「体が震えてる……」
耳元で囁かれて、悠樹は自分の体が小刻みに震えていることを自覚した。
「ちゃんと言わないと……」
「な、何を……」
「して欲しいことを」
「さっき……楽にしてくれるって……漣兄さ……ッ……言った……ッ……」
漣がこの状況を楽しんでいるのは明らかだった。吐息は少し興奮したような上ずりがあるけど、冷静に悠樹の反応を楽しんでいる。
余裕のまったくない悠樹とは対照的に、余裕たっぷりという様子だ。
泡だらけにした悠樹の体その部分だけを避けながら、漣は撫でるように手を滑らせていく。
「んっ……く……ッ……んんっ……!」
「ちゃんと言わないと、俺にはわからないぞ。これから一緒に住むんだから、自分のして欲しいことぐらいちゃんと言え」
「う……っ……で、でも……っ……」
「ああ、ここを洗い忘れてたな」
わざとらしく言って、漣はようやく悠樹の前に触れてくる。
「あっ、あぁッ……!!」
まるで待ちわびたように悠樹の体は歓喜に震え、漣の手の動きにあわせるかのように、ビクンビクンと波打った。
「あ……ぁ……漣……ッ……兄……ッ……!!!」
泡をたっぷりと含んだ手でそこを愛撫されると、いつもとはまるで違う感覚で快楽が迫ってくる。
漣は悠樹の反応を楽しみながら、巧みにそこを刺激してくる。
「んっ、ぁッ……も……駄目……ッ!!!」
さんざん焦らされ続けた体は、その刺激に耐えることが出来なかった。
まるで漣の手の動きに導かれるようにして、悠樹はあっという間に達してしまった。



ようやく体中の泡を洗い流してもらい、しっかりと体を拭いてもらってから、ベッドに運ばれる。
ベッドの上に体を横たえても、漣はすぐには繋がって来ようとしなかった。
火照った悠樹の体のあちこちを、探るようにして撫でてくる。
一度達してしまった体は自分が思うよりもずっと敏感になっていて、漣の手が動くたびに、悠樹は恥ずかしくなるような声を上げ続けていた。
「あっ……あンッ……んんっ!」
たまらずに悠樹は漣の体にしがみついた。
漣は満足そうな笑みを浮かべ、悠樹の唇を塞いでくる。
まるでとろけそうになるぐらい、濃厚なキスを繰り返す。
そのうちに手は悠樹の胸の突起を弄り始めた。
ぼんやりとした快楽が鋭いものに変わり、悠樹はさらに体をよじらせ、漣の体を抱き寄せるようにしがみつく。
「漣……兄さ……ッ……お願い……ッ……!」
「お願い?」
わざとらしく問い返してくる漣に、悠樹は切なげに喘いだ。
「……し……して……ッ……!」
「お前はいつもわかりにくい言い方をするな」
そうやって笑いながら、しがみついてくる悠樹の手を離し、顔を太ももの辺りまで移動させる。
そして舌で太ももや内腿をなぞるように刺激してくる。
「……んっ、あっ……や……ッ……!」
そんなところに顔を近づけられると、悠樹の恥ずかしい部分をまともに見られてしまう。
両足を必死に閉じようとするが、その両足を漣は力任せに大きく開いたのだ。
「い、いや……ッ……やだッ……!!」
再び閉じようとする両足を押さえつけ、漣は顔をその合間に埋めてくる。
「ひ……ッ……!?」
舌の生ぬるい感触が、そこにダイレクトに伝わってきて、悠樹はビクンと大きく体を跳ねさせた。
「だ、駄目ッ……漣……あっ、駄目ってばッ!!」
悠樹は必死に抵抗したが、足を閉じることさえ出来なかった。
仕方がないので手で漣の頭をそこから動かそうとしてみたものの、がっちりと固定されたかのように動かすことが出来なかった。
それでなくとも、下肢を中心に体の力が抜けてしまうのが解る。
漣の舌は悠樹の一物を絡めとったかと思うと、硬くなったその形をなぞるように舌を滑らせてくる。
手で触れられるのとはまったく違う。
後ろを突き上げられるのともまた違う。
このような快楽を悠樹は生まれて初めて味わった。
その生まれて初めての快楽が、全身を痺れさせ、まるで陸に打ち上げられた魚のように体を痙攣させていく。
「い、いやッ……あっ、あぁッ……!!」
そんな場所を漣に舌で舐められ、口に含まれているのかと思うと、悠樹は泣きたい気分になった。
けれども体は快楽を追い求め、どん欲に漣の舌を受け入れていった。
「ひッ……あっ、あぁッ……!!!」
両足の合間で漣が舌を使ういやらしい音が響き続けている。
自分のあられもない声とあいまって、ベッドの上はとても隠微な空間になっていた。
「あ……ぁぁッ……だ、駄目ッ……逝ッ……クッ!!」
口に含まれたものを強く吸われ、悠樹は先ほど達したばかりだというのに、漣の口の中で果ててしまった。



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EDIT [2011/07/01 07:09] Breath <1> Comment:0
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