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気がつくと、外はすっかり暗くなっていた。
リビングのガラス張りの向こうには夜景が見えるはずだったが、そんなものを見るような気分でもなかった。
悠樹もほとんど口を開かなかったが、漣もむっつりと押し黙ったままだった。
彼がいったい何を考えているのか、悠樹は解っているつもりだったけれど、実はまったく解っていないことにようやく気づいた。
だからよりいっそう、何を話したらいいのか解らない。
やがて漣のほうが先に動いた。
「恋人らしいこと、しようぜ」
そう言って、漣は唇を重ねてきた。
抗うことなく、悠樹は漣の接吻を受け入れる。
自分でさえ意のままにならない心までよこせという漣は、いったいどうすれば満足するのだろう。
「口開けろよ」
言われるままに唇を開くと、漣の舌が喉の奥まで入り込んでくる。
まるで口腔を犯されているみたいだ、と悠樹は思う。
「んっ……んふ……っ……」
唇をふさがれたまま、ソファに押し倒される。
そのまま漣の手が、悠樹のシャツの合間から張り込んでくる。
「ん……っ……ぁっ……」
肩や首筋を撫でられながら、悠樹は吐息を喘がせる。
漣の手は次第に下へとさがっていき、胸のあたりをさ迷い始める。
舌を強く吸われ、その感触に感覚を奪われいた悠樹は、突然胸の突起をつねりあげられ、思いもかけない声を上げた。
「あ……ッ……ぁッ……!!!」
自分の体のどこに性感帯があるのか、漣の指はすべて知り尽くしているようだった。
どのような力でつねり、どのように焦らし、どのように撫でればいいのか。その指はすべてを計算しているかのように、悠樹を興奮させていく。
「……んぁッ……漣……兄……ッ……!!」
体がふわふわと浮いてるみたいで、いったいどこに着地するのか不安になる。
その不安をかき消すように、悠樹は自分でも気がつかないうちに漣の体にしがみついていた。
漣は重ねていた唇を離し、顔を胸の辺りまで下げていく。
そして、舌先で悠樹の胸の突起を刺激し始めたのだ。
「あっ……い、や……ッ……あっ、ぁッ!!」
舌でつつくように刺激したかと思うと、今度は歯を立ててくる。
胸を弄られているだけだというのに、悠樹は目尻から涙をあふれさせ、まるでエクスタシーの寸前のように体をぴくぴくと震わせた。
「漣……ッ……んぁッ……やっ、あぁッ!!」
声にならない声で喘ぎながら、悠樹は漣の体にしがみつく。
もう自分がいったい何をしているのかも理解できていないかもしれない。
漣は手と舌を使い、容赦なく悠樹を追い詰めてくる。
「う……っ……んっ、くぅっ!」
なるべく恥ずかしい声をあげないようにすることだけが、悠樹に出来ることだった。
体の制御はまったく無理だった。
両足の間にある一物は、すっかり硬くそそり立ち、一刻も早く刺激を与えられることを求めている。
耳の裏を舌で舐めあげながら、漣が囁いた。
「どうして欲しい?」
「どうして……って……」
「俺にどうして欲しい?」
漣の囁きに、悠樹は思わず喘いだ。
体はたったひとつのことをして欲しくて、狂おしいほどに悶えていた。
それを口にして言えと漣は言っているのだ。
漣の手は胸の突起を弄びながら、片方の手は悠樹の前に触れていく。
「あ……ッ……ァッ……あぁッ……」
「言ってみろよ。どうして欲しいんだ?」
ついこの間さんざん与えられた狂おしいほどの快楽が蘇ってくる。
悠樹の体はまさにあの時の快楽を求めていた。
「言わないと……ここも触るのをやめるぞ」
そう言いながら、漣は硬くなったその一物の形をなぞるようになで上げる。
「あ……ぁ……ッ……はぁッ……!」
「ほら、言えって。どうして欲しいんだ?」
受身でいることが……相手が行動してくれることがどれほど楽か、悠樹は今思い知らされていた。
自分でそれを望み、口に出して懇願するということは、自分が男に抱かれて喜ぶ体だということを認めるということだった。
何度も口にしそうになり、そのたびに僅かに残った理性が制御して言葉を飲み込む。
「強情だな、本当に……」
耳元で囁きながら、漣の舌が耳の中にまで進入してくる。
むずかゆいような、じれったいような感覚が、悠樹を激しく悶えさせた。
「うっ、ううっ……く……」
「ほら、言えよ。楽になりたいんだろ?どうして欲しいんだ?」
「……て……」
「聞こえないな。もっとはっきり言え」
容赦のない言葉で命じられ、悠樹はとうとう理性を放棄した。
「……入れて……」
「何を?」
「漣……兄さん……の……ッ……!!」
「どこに?」
「お、俺の……中に……ッ……!!!」
「いい子だ。入れてやるよ。お前がそんなに欲しいんだったらな」
「あぁ……ッ……」
すべてを言い終えると、わけもなく涙が溢れ出した。
自分でもなぜ泣いてるのか解らない。
その涙を漣は舌で絡めとり、悠樹の衣服を脱がせていく。
一枚一枚ゆっくりと脱がされると、気が狂いそうなぐらいに漣の肌が恋しかった。
悠樹の衣服をすべて脱がせ終わると、漣は自分も衣服を脱いだ。
悠樹の目の前に、何度も何度も悠樹の体を狂わせた逞しい一物が晒される。
「あ……ぁ……漣……兄……ッ……」
「そんなに急かすなって。ちゃんと入れてやるから」
「は、早く……ッ……!」
後ろを向かされ、ガラス張りの壁に手をつくように指示される。
その通りにしていると、腰をいきなり強く掴まれた。
「もっと尻を突き出せ」
「うっ……く……ッ……」
言われた通りに尻を突き出すと、その入り口に熱くて逞しいモノがあてがわれた。
「あぁ……ッ……!」
ローションをたっぷりとぬった漣のモノが、まるでのめり込むようにして悠樹の体内に侵入してくる。
「あぁぁッ……あっ、あぁッ!!!」
悠樹のは全身を歓喜で震わせた。
待ちわびたものがようやく体内に入ってきた。
その感動に浸る間もなく、漣は激しく腰を使い始める。
悠樹はまるで理性の糸が切れてしまったみたいに声を上げた。
涙で滲んだ目に、下界の光が宝石箱みたいに輝いているのが見える。
恥ずかしくて情けなくて、そしてあまりにも気持ちよすぎて、涙は後から後からあふれて止まらなかった。
「んぁッ……あぁ……んッ!!」
夜が完全に更けてしまうまで、漣は悠樹を揺さぶり続けた。



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EDIT [2011/06/28 23:21] Breath <1> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/06/29 00:15] EDIT
>シークレットさん

何度も見に来てくださってありがとうございます!
更新頻度はものすごくムラが出てくると思うのですが、また見に来ていただけると嬉しいです♪
カテゴリーとかも、まだブログオープンしたばかりなのでいろいろ弄ると思います(笑)
ブログを弄りつつ、小説の更新も頑張っていきたいと思います^^
コメントありがとうございました!
[2011/06/29 08:36] EDIT
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