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ベッドの上の布団の感触が、冷たくて気持ちいいと悠樹は思った。
そして、懐かしい気持ちにもなる。
一緒に過ごしたのはほんの数ヶ月程度のことだったが、それでも毎日ここで漣と一緒に眠っていたのだ。
漣はすぐに悠樹に手を出してこようとはせず、その顔をじっと見つめながら、顔や頭を撫でてくる。
「気分は悪くないか?」
「うん……ぜんぜん平気だよ」
酔ってないんだと改めて訴えるかのように、悠樹はそう答えた。
その答えに漣は笑って、そっと唇を重ねてくる。
漣の唇も舌も、悠樹にとってはすべてが心地よかった。
少しずつ互いの吐息が弾んでくるのを感じながら、悠樹は漣の体に手を伸ばした。
漣はその手を受け止めるように、悠樹の体に覆いかぶさっていく。
漣の体重の重みを感じながら、悠樹は目を閉じた。
唇が何度も何度も重なってくる。
そっと漣の手が動き出し始める。
悠樹の衣服を少しずつ脱がせながら、その体の強張りを解くように愛撫していった。
漣の手が肌に触れるたびに、悠樹は吐息を弾ませる。
何だか体のどこもかしこも性感帯になったみたいに、今日の悠樹の体はともかく敏感だった。
アルコールが入ったせいなのかもしれないと思いながら、そのふわふわした感じに悠樹は身を任せる。
慣れた部屋のベッドの上というのもあり、アルコールが入っているということもあり、今日の悠樹はとてもリラックスしていた。
漣が愛撫をするたび、口付けを落としていくたび、体から力が抜けていくのが解る。
「……んっ……ぁっ……ん……っ……」
まるで吐息のような喘ぎを漏らしながら、悠樹の体は少しずつ昂っていく。
漣が悠樹の中心に触れる頃には、もう体はすっかり熱くなっていた。
まるで待ちわびていたかのように小さく震える中心のモノを、漣は手のひらで包み込むようにして愛撫していく。
「……んっ、漣……ッ……ん……っ……!」
直接的に与えられるその刺激に、悠樹は堪らずに声を弾ませる。
漣はその反応を細かく確かめながら、少しずつ愛撫の手を強くしていった。
「……んんっ……駄目っ、今日すごい……ッ……」
「すごい?」
「気持ちよすぎて……」
「それは良かった」
そう言って笑って、漣は悠樹を追い込むために、さらに強くしごいていく。
「やっ、ぁっ、そんなに強くしたら……ッ……逝っちゃう……っ……」
「気にしなくてもいい。逝っていいぞ」
「で、でも……こんなに……早く……ッ……!」
あとの言葉はもう言葉にならなかった。
急激に熱が体中を駆け巡り、一気に沸騰していくようだった。
「あっ、ぁっ……逝く……ッ……!!」
悠樹は全身を震わせながら、漣の手の中に熱い体液を解き放った。



一度悠樹を逝かせてから、漣は自らも衣服を脱ぎ捨てた。
達しばかりの悠樹は、まるでとろけそうな目で漣を見つめている。
そして、自ら誘導するように、悠樹は漣に向かって手を伸ばしてきた。
「続けても大丈夫か?」
漣の問いに、悠樹ははっきりと頷いた。
「大丈夫……」
目はとろけそうになっていたが、その意思はしっかりと伝わってきた。
漣は悠樹の両足を大きく開き、自らの一物を入り口にあてがった。
そこは驚くほどに熱くなっている。
「熱いな……」
「今日は……すごく体が変な感じ……お酒のせいなのかな……」
「かもな……」
そう答えて、漣はゆっくりと悠樹の中に入っていく。
押し広げられるその場所の感覚に、悠樹は目を瞑り、吐息を熱く喘がせた。
「あぁッ……ぁッ……」
「痛むか?」
「ん……痛くない……ッ……」
痛みはまったくなく、あるのはふわふわとした心地よさと、一部分に熱の塊が押し込まれたような熱さだった。
漣は悠樹の様子を伺いながら、腰を動かし始める。
熱の塊が体の奥でゆっくりと動いていくのを感じて、悠樹はさらに吐息を喘がせた。
「……ぁっ、んんっ……あっ、はぁッ……!」
しがみつくように漣の背中に回した手に力がこもる。
何度も喉をそらせ、快楽を訴える悠樹の様子に漣は安堵し、律動を少しずつ速めていく。
その動きに、悠樹は慌てたように漣の肩を掴んだ。
「どうした?」
「……やっ、ぁッ……ま、また来る……ッ……!」
「逝けばいい……」
「で、でも……あっ、ぁッ……駄目ッ……あぁッ……!」
悠樹の体が限界を訴えて震えだす。
漣はさらに激しく腰を使い、悠樹を追い詰めていった。
「や……ぁぁッ……逝くッ……あぁッ……あぁぁ――――ッ!!!」
激しく体を痙攣させるようにして、悠樹はあっさりと二度目の昇天を迎えた。



さすがに少しぐったりとした様子だったので、漣はすぐには動かずに、悠樹の様子を見守った。
漣の怒張はまだ悠樹の中にいて、それが時折ビクビクと中で動いている。
その刺激が、達したばかりで敏感な悠樹の粘膜に、まるで余韻のような快楽を与え続けている。
「漣……兄さ……ん……」
「ん? どうした?」
「俺……動いてみてもいい?」
「ああ……」
思わぬ提案に驚きと喜びを感じつつも、体勢を変えるために漣は一度悠樹の体から一物を引き抜いた。
「ん……ッ……!」
粘膜を擦りあげられるその感触に、悠樹は少し身震いする。
「このまま上にきてみろ」
「うん……」
ベッドに横たわった漣の体の上に、悠樹はまたがった。
いつも漣がそうしているみたいに、自分の入り口にそそり立つ一物を誘導する。
ゆっくりと腰を落としていくと、先ほどまで悠樹の体の中で蠢いていたモノが、再び中に入ってくる。
「……ぁっ、入ってる……っ……」
「ああ……やっぱり熱いな、お前の中は……」
そう言いながら、漣は悠樹の腰を支えるように手を添えた。
悠樹はこわごわといった様子ながらも、ゆっくりと腰を動かし始めた。
「ん……ッ……ぁっ、はぁッ……んっ……!」
漣に動いてもらっているときとはまた感覚が違う。
どう動けば漣が気持ちよくなれるのか……悠樹はそれを考えながら動いてみる。
いつもよりもずっと漣の表情がよく見えるような気がした。
「漣兄さん……気持ちいい……?」
「ああ……気持ちいいな……」
その言葉を聞くと、悠樹は嬉しくなった。
自分が動くことで、漣が気持ちよくなっている……そう思うと、自然に腰はさらに強く動いていく。
「……ぁんっ、はぁっ、ん……ッ……あっ、ぁっ!」
漣が気持ちよくなるということは、悠樹も気持ちよくなるということだった。
悠樹自身も快楽に押し流されそうになりながら、必死に腰を上下に揺らしていく。
「あ、んっ……ぁッ……はぁっ、あっ、ん……ッ……!」
悠樹の吐息が荒くなるのと同じように、漣も少しずつ吐息を乱していくのが解った。
そのことに喜びを感じながら、悠樹はさらに腰の動きを速めていく。
自ら腰を動かしているとはいえ、その快楽を制御するのはとても無理そうだった。
「ど、どう? 漣兄さ……んっ、ぁっ……はぁ……逝きそう……っ……?」
「ああ、そうだな……気持ちよすぎて逝ってしまいそうだ……」
「俺……もう2回も逝ってるのに……また逝きそうだよ……」
「気にするな……構わずに逝っていいぞ……」
「駄目……今度は漣兄さんと一緒に逝きたい……ッ……」
悠樹はそう言って、自ら唇を重ねていく。
漣がその動きを助けるように、下からも突き上げてきた。
「あ、ぁっ……や、やばいっ……俺……逝きそう……ッ……」
「大丈夫だ、俺も逝きそうだから……」
「本当に……?」
「ああ……」
漣がそう言ってくれたので、悠樹は少し安堵した。
しかし、安堵する間も与えないかのように、互いに腰を打ち付けあう感触で、快楽の頂点がそこまで迫ってくるのを感じた。
その頂点に向かって腰を揺らしながら、悠樹は漣とひとつになって溶け合うような感覚を感じた。
「……ぁあッ……も、もう……ッ……!」
悠樹が堪えきれずに欲望を吐き出すのと同時に、体の奥に漣の熱い迸りが注ぎ込まれるのを感じた。



「頭……痛い……」
翌朝、漣の腕に抱かれながら目を覚ました悠樹は、初めての二日酔いを経験していた。
昨日の記憶をなくすほど酷い二日酔いではなかったので、自分がいつも以上に積極的だったり、漣を困らせたりしたこともすべて覚えていた。
「お酒って……怖いな……」
漣に水と薬を飲ませてもらいながら、悠樹はしみじみと呟いた。
「外では飲まないほうがいいな……」
「うん……そう思った」
「でも、家でなら飲んでもいいぞ?」
意味ありげに笑う漣の言葉に、悠樹は昨夜の痴態を思い出して、顔を赤くする。
「家でも……もう飲まない……」
「外で飲みたいときは、俺が連れて行ってやるから」
「うん……とりあえず、しばらくはいい……」
ふてくされたように言う悠樹を、漣は笑って抱きしめた。

<END>




短いお話でしたが、お付き合いいただき、ありがとうございます!
漣と悠樹の話はまだまだ書きたいストーリーもありますし、他のキャラのお話も書きたいものがありますので、こうした形で少しずつ紹介していければと考えています。
その際にはまた読みに来ていただけますと嬉しいです♪



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EDIT [2011/09/03 17:16] Breath<SS> Comment:2
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2011/09/03 23:44] EDIT
>シークレットAさん

コメントありがとうございます!

今回の物語は漣へのご褒美みたいな感じのお話になってしまいました(笑)
最初はお酒を飲んでちょっと気が大きくなる程度のことを考えていたのですが……
気がつくとあれよあれよという間にあんな積極的に(笑)
次のSSもひょっこりと時間が出来たときに書くつもりですので、
時期は未定ですが、また読みに来ていただけると嬉しいです♪

拍手もいつもありがとうございます!
連日1というのはすごすぎます(たまに更新時間がずれているのに!)
Moon Dropのほうも頑張って更新していきますので、よろしくお願いします♪
[2011/09/04 08:04] EDIT
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